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30歳女性 バッグインプラント除去→腹腰部ベイザー+CRFバスト① 抜去関係

2016年03月20日

今回のモニター患者様は30歳の女性です。

161cm49kg1回経産授乳あり

9年ほど前に某美容外科で大胸筋下に240ccのCMCバッグを挿入しています。

術前の状態としては右Aカップ左Bカップぐらいだったとのこと。

シンシアでは自然なバストを得るため

バッグインプラント除去

腹部腰部ベイザー脂肪吸引

コンデンスリッチファット豊胸

をお受けになりました(≡^∇^≡)

01術前
術前

DSC01962.jpg
術前

理想のバッグインプラントの位置よりは3cmくらい下にあります。

正面からはわかりづらいですが横からみるとバッグインプラントの位置が下にあるのがわかると思います。

2術前術前

どうもバッグインプラントを挿入した先生がカプセルを大きく作ってバッグインプラントが大きく動くことで柔らかく感じさせるという方針(モバイルコンセプト?)だったようです。

このやり方の場合、起立して服を着ている場合にはバッグのおさまりが良くてキレイにみえるのですが(※一番上の写真参考)、

横になると、その剥離範囲の広さが仇になってバッグがあられのない位置に移動してしまいます

(´;ω;`)

03術前術前

特に痩せている場合にはバッグインプラントがかなりあらわになってしまいます。

このお写真の患者様は大胸筋下に入れていますが、女性は往々にして大胸筋も薄いのでもともとAカップくらいしかない場合にはこのような感じになってしまいます。


服を着ている時には良いのですが、いざエッチの時になるとバストを隠してしまう・・・

却ってコンプレックスが生じてしまうことがバッグインプラントでは良く起こります

(。´・(ェ)・)

バッグインプラントでキレイに大きくなる方はもともとバスト周りの肉付きが良くてC~Dカップくらいある方だけと僕は考えています。

それくらいあればバッグインプラントは乳腺と脂肪に覆われて仰向けになってもキレイに決まります。

それでも剥離範囲を大きくしてバッグインプラントの可動域を広げてしまうと、自分の元々のバストと乖離してダブルバブルと言って泡がふたつずれて重なっているような感じになることもあります。

04バッグインプラント除去したバッグインプラント

240ccのCMCバッグ

CMCで10年位立っている割には劣化が少ないです。

05除去術後1ヶ月
抜去術後1ヶ月

もともと右のほうがバストが小さかったという話は術前におっしゃっていましたが確かにかなり右のほうが小さいです。

なお、術後しばらくは強めの圧迫をしていたにもかかわらずバッグインプラントが入っていたスペースに滲出液が溜まってチャポチャポしていました。

※バッグインプラント除去と同時に脂肪注入する場合、圧迫を強くすると血流が悪くなって脂肪生着の妨げになるので圧迫はゆるゆるです。そうすると出血リスク、滲出液がたまるリスクが上がります。それだけ考えても除去と脂肪注入は一緒に行っては行けません。(●`・ω・´●)

09除去術後1ヶ月
バッグ除去後1ヶ月

仰向けになっているところです。

10除去術後1ヶ月
バッグ除去後1ヶ月

赤の点線で囲んだところの肋骨が凹んでいるのがわかると思います。

もともとバストが無い方で大きめのバッグインプラントを入れるとこのように肋骨が変形します。(もともと大きな場合は軽度です。)

この点線を見てもバッグインプラントの挿入位置がやや下なのも確認できますね

(;^_^A

なおバッグインプラント除去と脂肪注入を同時に行う場合には、術者はこの変形をはきちんと把握することなく手術をすることになります。

いかに雑な手術になるかお分かりになるかと思います。

長くなってきたので、注入術後については記事を分けます。

その前に、

バッグインプラント除去と脂肪注入による豊胸を同時にしてはいけない理由のおさらい。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

①バッグ除去による出血リスクがある。

特にワキからのアプローチの場合には出血→血腫のリスクが有ります。血腫が発生した場合の脂肪の生着は絶望的です。

②カプセルに滲出液が貯まるリスク。

同時手術の場合、注入脂肪への血流確保のため強い圧迫はできません。そのため除去したバッグインプラントのカプセル内に体液(滲出液)が貯まるリスクが上がります。カプセル内がチャプチャプしている状態で脂肪の生着って良いと思いますか?

③剥離操作を行った部位の近くには脂肪は注入できない。

ワキからカプセルを取り出した場合は、バストの外上側1/4近くに脂肪を入れることができません。そこに入れた場合には、カプセル内に注入脂肪が直行してすべて生着せずに腐ります。(カプセル内は血流ゼロのため)

乳輪、乳腺下から除去した場合には日本人では傷が目立つので正常位で彼にバレバレになる傷が残ります。

(傷が目立たないっていう写真見せられるかもしれませんが・・・たまたま体質がいい人の写真っていうだけなのでダマされないようにしてください。)

その上乳輪や乳腺下の傷の近くに脂肪を入れられないのでデザイン的に劣ります。

④バッグインプラントのカプセル内に脂肪が入りやすい

バッグインプラント除去のその日にはカプセル内のスペースは100%残っています。除去して1ヶ月もすればカプセル内のスペースは癒着してそこに注入脂肪は入りづらくなります。先程も述べたようにカプセル内は血流ゼロですのでそこに入った脂肪は生着ゼロどころか壊死して腐ります。そのまま局部の炎症が起こればちゃんとした部位に入った脂肪の生着も絶望的です。

⑤肋骨とバスト自体の変形が起こる

特にバッグインプラントが体に負担がかかるほど大きかった場合、肋骨が変形して凹みます。それに加えて脂肪・乳腺などの軟部組織の分布も変化しています。同時手術では全くこれを把握せずに注入手術を行うことになります。体というのは麻酔が入った時点、侵襲(ダメージ)が加わった時点でその真の姿からは乖離しますし、同時手術では立位の状態の確認もできません。
同時手術は術前の患者様の体の状態など把握しなくていいという考えのようです。


⑥カプセルが拘縮していて硬さがある場合。

カプセル自体の構造がバストに影響します。このカプセルも1ヶ月位でかなり萎縮します。

⑦そもそもバッグインプラントを取るという施術だけでバスト自体に負担がかかっている。

バストの脂肪注入で脂肪が生き残るためには、

○血流が良くて酸素と栄養がいきわたりやすいこと

○受け入れがわのバストの状態が健全で炎症が少ないこと

が絶対に必要でどんなに良い条件を揃えても脂肪にとっては生き残れるか生き残れないかギリギリのところなのです。

だから1%でも生着率を高めるためにみんながいろいろな努力、いろいろな方法・技術を駆使するわけです。

それなのに注入にとって悪い条件を選ぶなんてナンセンスもいいところです

(`・ω・´)

それでは同時手術にメリットはあるのでしょうか・・・

あります・・・(´ーωー`)

①痛みが一度で済んでしまう。(患者様側のメリット)

②麻酔をかけるのが一度なので料金設定を幾分安くできる。(患者様側のメリット)

③バストが小さい時期が少ない。(患者様側のメリット)

④抜去したあとに“ありのままでも良いか”と思って、あるいは“もう痛いのはやだな~”あるいは“他にもっと上手そうなクリニックを見つけちゃった”ということで豊胸をキャンセルされることがない(施術者側のメリット)

豊胸術というのは人生をかけて行う手術です。

人生をかけて行う手術はベストを尽くすべきだと考えています

(9 ̄^ ̄)9ムキッ

上に挙げた同時手術の患者様側のメリット①~③よりもベストを尽くした美しいバストの方が人生にとって素晴らしいことだと思っています。

シンシアでは豊胸をするからには患者様の人生を引き受けたつもりでベストをつくすように心がけています。

抜去後に豊胸を受けてもらえないリスクはありますが、それよりもその患者様が豊胸をしないでも生きていくという決断をしたことを尊重しています。

売上よりも患者様の人生をサポートするためのベストの選択肢を重視する!!

そんなポリシーを実践しているシンシアに豊胸術は是非ご相談ください!!

(*`・ω・´)ゞ

コスメディカルクリニック シンシア

0355500567

東京都中央区銀座5-13-19-4F

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この記事を書いた人

シンシア総院長 / 銀座院 院長 又吉 秀樹

日本美容外科学会専門医 慶應義塾大学医学部出身 目の下のクマ、フェイスリフト、ベイザー脂肪吸引、コンデンスリッチファット(CRF)豊胸などが専門。
お気軽にご相談ください。

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