- ウルセラ サーマクール
サーマクールFLX 2020年1月に導入 【4.0平方センチ600ショット】
2019年11月28日
サーマクールFLXを導入します!!
サーマクールの最新機器です。
サーマクールは2009年にサーマクールCPTの後、なかなかアップデートしませんでしたが
いくつかの大きな改良を経て2017年に新しく誕生したのがサーマクールFLXです。
実はこのサーマクールFLXは初期不良が多く、治療途中で終了というケースが多かったということで1年以上経過を観察していたのですが、
やっとこの夏くらいからサーマクールFLXの個体差が減って安定してきたようなので導入を決断したわけです。
まずご理解いただきたい大前提
サーマクールの基本的な効果の本質ですがこれは、
皮膚のコラーゲンを軽く茹でて変質させている
これに尽きます。イメージで言えば生卵の白身を茹でるとまずはちょっとだけ白いかたまりができるという感じです。
やけどさせないギリギリの温度、秒数を安定して照射できるのがサーマクールです。
サーマクールの効果を高くするためには
1ショットで照射できる範囲(平方センチ)×ショット数
が多くなることが大切です。
(しかもサーマクールのチップは2時間で使用不可になるのでその時間内に・・・)
これをご理解いただくとこれから記載するサーマクールFLXが旧機種サーマクールCPTより本質的に優れた治療機器になったことがおわかりいただけると思います。
サーマクールFLXがサーマクールCPTより良くなった点
1.チップの大きさが4.0平方センチになった。(今までは3.0平方センチ)
サーマクールは電気を流して熱を発生させるタイプの治療機
↓
電気が神経を必ず通過するので”痛い”
ということは避けられずサーマクール最大の弱点です。チップの大きさが4.0平方センチになることによって1回あたりの痛みは同じでありながら早い時間で同じ効果を出せるようになった。
(サーマクールは痛いので、ちょっと休憩・・・なんてしているとあっという間に2時間経って残りのショットが打てなくなります。)
例
一般的なサーマクールCPT 3.0平方センチ×400ショット= 1200平方センチの治療
シンシアのサーマクールFLX 4.0平方センチ×600ショット= 2400平方センチの治療
2.1ショットごとにチューニングを行い毎回適正なエネルギーを実施
サーマクールは電気を流して熱を発生させる機械なのですが、この電気の流れ方が骨ばったところや脂肪が多いところでは同じではなく、今までのサーマクールでは”大体の目安”で施術を行っていました。サーマクールFLXになって初めて1ショット1ショットで電気の流れ方を検出してからの照射ができるようになったので安全かつ効果の高い施術が可能になった。
3.旧機種サーマクールCPT最大の売りであった振動による痛み緩和のレベルが上がった
痛み緩和のゲートコントロール理論(痛みを感じる神経は振動を感じる神経が反応している間は反応が鈍くなるという理論)のための振動がサーマクールCPTよりも進化した。
縦のみの振動から多方向の振動になった。
4.カプトンフレームの採用
カプトンという素材を使ったヘッドを採用することによって加熱が旧機種よりも均一になり、より多くの組織をより高い温度に加熱することができるようになった。ただし患者さまが感じる熱感は変わらない。
これがサーマクールFLXが進化した点です。
・・・で実際はどうなのかというと。
シンシアでのサーマクールFLXデモの様子
ん-出力を一番抑えても結構な痛みがある・・・(´ーωー`)
美しさ、若々しさのためにとはいえ数百ショットの照射に耐えるのは厳しいレベル。
ちなみに、サーマクールFLXはSMASを焼く機械であるウルセラと違って出力は最高以外は殆ど意味がない機械ではありません。
むしろ出力低めにしてでもショット数を多くするほうが効果が高まるという研究結果も出ている機械です。
※サーマクールの効果≒1ショットで照射できる範囲(平方センチ)×ショット数×出力の高さ
痛みによほど強い人なら出力をあげて1ショットあたりの効果UPを目指すこともできるかもしれませんが、頑張ったばかりにやけどのリスクもありますし、とにかく時間内(2時間)にできるだけ多く照射することが重要なので、
シンシアのサーマクールFLXは
静脈麻酔による無意識下(全身麻酔)に4.0平方センチチップの安全出力レベル2.0~2.5で600SHOT
を基本照射方法にします。
これなら
○苦痛に耐えなければならないことも
○途中で痛みに耐えきれずチップを残して断念することも
○痛さ・熱さを無理に我慢したことによってやけどをしたり
することもありません。
サーマクールはやけどのリスクを減らすために麻酔をしてはいけない
という常識があるのですが、
○一生懸命耐えて標準出力から一つ二つ出力上げても大して効果は変わらない
○結局いろんなクリニックで顎下などは最小出力で照射している事実がある
○無意識下でも覚醒状態でも標準出力ならやけどのリスクは変わらない
という前提の元、
常識を打ち破った、無意識下のサーマクールFLX4.0平方センチ600SHOTとします。
(300ショットや400ショットはそういうわけでメニュー化しません。サーマクールの照射方法としてはもったいなさすぎます。)
もちろん痛みに耐える自信がある、少しでも出力を上げたいっていう方は、麻酔無しでも承ります。
※ただし途中から麻酔をかける場合は最初からかける場合よりも割高設定とさせていただきます。
※痛みを我慢するために休み休みに行ってチップの制限時間内に600ショット照射しきれない場合もその時点での治療終了となることを了承していただきます。
あと重要な治療費ですが、
いま、日本中のサーマクールFLXの価格を徹底的に調査中です。
今しばらくお待ち下さい。
この記事を書いた人
シンシア総院長 / 銀座院 院長 又吉 秀樹
日本美容外科学会専門医 慶應義塾大学医学部出身 目の下のクマ、フェイスリフト、ベイザー脂肪吸引、コンデンスリッチファット(CRF)豊胸などが専門。
お気軽にご相談ください。
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