- 目の若返り(クマ・たるみ等)
ハムラ法・裏ハムラ法(脂肪再配置)が”確実に再発”する理由 2 ※目の下の眼窩脂肪は”増える”
2019年11月19日
前回の記事を必ず読んでからこの記事を読んでいただきたいと思います。
ハムラ法・裏ハムラ法(脂肪再配置)が”確実に再発”する理由 1 ※ハムラ法と経結膜脱脂術の違い
繰り返しになりますが、ここでいうハムラ法・裏ハムラ法・脂肪再配置は眼窩脂肪を減らさないそれ本来の手術を示すこととします。
眼窩脂肪を減らす行為は、一般的に喧伝されているハムラ法・裏ハムラ法の本質を真っ向から否定するからです。(詳しくは前回の記事を御覧ください。)
立派な目袋です。
演技派、個性が売りの俳優さんですのでこれだけ目袋があることこそバリューとなっています。
お写真の俳優さんの昔の状態をご覧いただきます。
およそ1970年頃のお写真。いまから50年前です。
同じ人の目元ですがとても強い変化があります。
50年前にもすでに目袋がありますが50年かけて大幅に大きくなっているのがわかると思います。
よくクリニックのホームページなどで目袋は
1.歳を取ると筋肉などの構造が眼球を支えることができなくなる
2.眼球が下に押されてもともとあった下の眼窩脂肪が前に押される
3.歳を取ると皮膚が弱くなって支えられなくなる
4.上の眼窩脂肪も下に落ちてくる
とか解説されていますが、
大嘘です。
現在の写真を見ると上まぶたもぷっくり膨らんでいます。
視界確保のため眉毛が挙がってますが(眉毛を挙げると上まぶたは凹んだ雰囲気になる)それを差し引いても上まぶたは分厚い雰囲気になっています。
上まぶたの眼窩脂肪が下に落ちてくるっていうのは大嘘なんです。
眼球が下に落ちたことで~なんていうのも少なくとも目袋の主因ではありません。
そういうことをいうお医者さんは眉毛が上に挙がっているのを見て眼球が下に落ちたように”理解しちゃっている”のかもしれません。
眼球を支える構造が衰える際には眼窩底の骨も痩せるものなのですがそれとの兼ね合いのことも考えた発言ではありません。
3.の年をとって皮膚が緩むから・・・というのが主因と考えることは若い人で大きな目袋の人がいるという事実によって否定されます。
(※眼窩脂肪が多い場合には骨などを押しのけることは当然できないので前にしか行くことが出来ません。だから眼窩脂肪が少しでも多ければその分だけ若い人でも目袋として症状化するのです。若い・年をとっているに関わらず人体で一番薄い目の下の皮膚は支えるという力がそもそも備わっていないと考えていいレベルです。)
少し脱線したので繰り返しになりますが
殆どの人においては基本的に目の下の眼窩脂肪は年齢とともに増える傾向があります。
だから巨大な目袋の人の経結膜脱脂術を行うと大量の脂肪が除去されます。
目袋の主な原因は下の眼窩脂肪の量であって、他の要因はほぼ無視しても良いといっても過言ではありません。
小泉元総理大臣
若き頃
若い頃の目の下は、涙袋がくっきりで目袋は殆ど無く(厳密には外側の眼窩脂肪はすでに目袋化が始まっている)内側はむしろくぼんでいる。
ただし若干、視線が左を向いているということも考慮する必要があります。
※余談ですが目袋は上目遣いで目立つなど眼球の動きに連動して症状が変わるということも理解しておくことも”映え”には重要です。
ほぼ現在
上まぶたも下まぶたもどっぷり膨らんで、鼻などほかの構造と眼球の位置の変化は無いことがわかります。
繰り返しになりますが
多くの場合単純に年齢とともに目の下の眼窩脂肪は増えるんです。
では、仮に若き日の俳優さんにハムラ法(裏ハムラ法)をやったとしたらどうでしょうか。
赤い部分に50年前にある目袋の原因になっている眼窩脂肪を青の部分の凹みの部分の骨に縫い付けるというのがハムラ法(裏ハムラ法・眼窩脂肪再配置)です。
はっきり言って若き日の俳優さんのお写真から診断すると目袋は大して大きくなく、その割には目袋の下の凹みは強めなので”眼窩脂肪を減らさない”ハムラ法でも裏ハムラ法でもちょうど平らに仕上げることができると思います。
というかこのような限られた場合にのみハムラ法(裏ハムラ法)は効果をだすことができるのです。
しかしながら効果があるのはその瞬間だけです。
お写真の俳優さんの場合、50年経って眼窩脂肪が大幅に増えているのですが、眼窩脂肪を減らさないハムラが効果を持続することができると思いますか?
ハイ無理です。絶対に再発します。
眼窩脂肪を減らしていないので、後で増えた分は100%目袋になります。
経結膜脱脂術でしっかりと眼窩脂肪を減らすことで・・・
【術後5年】★51 42歳→47歳 経結膜脱脂術+眼窩脂肪注入 セミプレミアムクイック
のような長期的にも目袋の再発が殆どないという経過をたどることができるようになります。
術前
術後5年
今日の記事はここまで。
まだまだハムラ法が再発する理由は他にもあります。
続きます
この記事を書いた人
シンシア総院長 / 銀座院 院長 又吉 秀樹
日本美容外科学会専門医 慶應義塾大学医学部出身 目の下のクマ、フェイスリフト、ベイザー脂肪吸引、コンデンスリッチファット(CRF)豊胸などが専門。
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