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【術後クレーム解説②】経結膜脱脂術 ”術後皮膚が黒くなった” の理由

2019年09月04日

シリーズ

【術後クレーム解説①】経結膜脱脂術 術後凹んだ(へこんだ)の理由

 

の2番めです。

もし1番目をお読みでない場合は上のリンク先を是非御覧ください。

 

1番目の解説とも多少なりともかぶる内容がありますが今回の記事では

 

”術後皮膚が黒くなった”

 

と感じる人がいる理由をお話します。

 

まず・・・例としてこの方

目の周りの色素沈着が強いタイプ。上まぶたも下まぶたも黒さが目立ちます。

化粧をしても目の下の凹凸が激しいので若々しい目元を演出することが不可能です。

術前

行った手術は

経結膜脱脂術+眼窩脂肪注入

術後2ヶ月

だいぶスッキリとしました(*^^*)

この状態なら・・・

化粧がバッチリとのって、もともと目周りの色が悪いことも”エキゾチック”という印象で悪いことではないように思われます。

術前どうやってもキレイになれない状態からは脱出したので手術の価値は大きかったと考えられます。

ご本人もとても喜んでくださってました(*^^*)

 

では解説をしていきます。

術後2ヶ月の目の下ですが・・・すっぴんだと目の下の皮膚は術前より黒く見えるかもしれません。

もしかしたら少しくぼんで見えるかもしれません。

 

術前の目の下の皮膚色が白く見える理由ですが・・・

目袋の膨らみの部分の上半分は光を反射して明るく見えているのです。

術後はこの目袋の膨らみによる光の反射は確実になくなります

そうすると皮膚の地の色がそのまま出てきます。

脂肪をとった部分が手術によって黒くなったのではありません。

目袋があった部分の皮膚色はそこが特別黒いのではなく、涙袋・上まぶたと同じ色です。

 

※このお写真をカウンセリングでお見せして、術後目の下が凹んで悪くなったとか黒くなったとか言った人は一人もいません。キレイになったとしかまずは思わないと思います。

 

 

また偉大なる政治家小泉純一郎元首相のお写真で解説をすると

右から左になるのにおおよそ40年くらいの経過だと思います。

ほぼ現在の左の写真の目の下ですが立派な目袋のせいで

めっちゃテカテカ白く見えています。

そして目袋に涙袋が溺れてのっぺりとした目の下の印象です。

 

一方40年前、若々しく男前だった頃の目の下ですが、

涙袋くっきりで、涙袋の下はガッツリと凹んでいてかつ黒く見えます。

 

さてここで質問です。

目の下の構造としてどっちが若々しく見えますか?

 

シリーズ パート1でも紹介した売れっ子女優さんの目の下を再び紹介すると・・・

涙袋の下はかなり黒く見えます。

皮膚が薄いんですから透けているのです。

この色あいがこの女優さんが活躍する上で美しさを毀損しているかというと・・・

まったく美しさは損なわれていません。

化粧の下はなんとなく透けて黒さがあることはよく見ればわかりますが、目袋が完璧にないので化粧がのり

涙袋しっかりで涙袋の下が凹んでいて黒い、ほっぺたまんまる

のタイプの人は化粧がいくらでものるので他人からは立体的でキレイという評価になります。

 

 

よく

”黒くならないために”とか”小じわに効く”

なんて言って目袋があった部分の皮膚あるいは皮下に脂肪注入を行うことができるなんていうクリニックがありますが、

この部分の皮膚は人体で一番薄くその皮膚の下にもともとの皮下脂肪がないのでその部分に脂肪を注入してそれが生着すると、

目周りの皮膚・筋肉・骨その他の老化による変化に関連の無い注入脂肪が生き残るのでその部分がボコボコになって修復不可能な状態になります。

 

何人も他院術後のそういう人を見ています。。

 

※同じ理由でくぼみ目の脂肪注入もやめておいたほうが良いです。くぼみは確実に進行しますが注入脂肪は生き残るのでそこだけ凹凸がめっちゃ目立ちます。

 

 

 

ちょっと考えても見てください。

 

本当に”くぼみ目”や”涙袋の下が黒くて凹んでいる”状態を脂肪注入で良くすることができるのなら

○何億円・何十億円というお金を持っていて

○世界最高峰の医療にアクセスできる

 

セレブの中にくぼみ目の人がいたり涙袋の下が凹んでいて黒く見える人がいるなんておかしいと思いませんか?

お金と知識が確実な人がやらないっていうことは”できないっていうことにほぼ等しい”と考えたほうが良いです。

うまい言葉に騙されてはいけません。

 

 

そしてそもそも涙袋の下が凹んでいて黒くみえる女優さんなんてたくさんいますけどみんな治さないのは、

そのままで美しいからです。

 

なお、僕が脂肪を入れる部分は加齢などで凹んでしまった目の下(骨のある部分)中顔面です。

注入脂肪はもともと皮下脂肪がある部分でしか

○キレイにならない

○経年変化についてこれない

のです。

木は森の中に、脂肪は脂肪の中に・・・です。

 

 

 

 

経結膜脱脂術を行うと骨格によっては涙袋の下が凹む人もいますし、目袋に入っていた光は確実になくなって黒くなったようにも見えます。

術後変化についてこれない人は、全体的に良くなっていても

凹みや黒さばかりに目が行くようになることがあります。

こんな状態のときに周りの人達に同意を求めれば大概の周りの人は”そうだね”って言いますし

そもそも美容外科手術に否定的な人ならどんなに良くなっていても悪くなったとか悪しざまに言う人もいます。

 

 

とはいえ目の下のキレイ・キレイでないは、目の下の膨らみ凹みの立体構造の良さ・悪さが最も大きな理由となりますので僕は信念に従ってしっかりと眼窩脂肪を除去して目の下(骨のある部分)、中顔面に脂肪を入れています。

 

 

しっかりと脂肪を取らないと、そもそも膨らみが残りますし(目袋はほんの少しでもあってはならないものです)

後で脂肪が増える体質の人(小泉純一郎元総理など)はあっという間に再発します。

 

 

 

目の下の手術の検討の参考になれば幸いです(*^^*)

 

続きます。

 

予告

【術後クレーム解説③】経結膜脱脂術 ”術後皮膚がたるんだ” の理由

シンシアがハムラ・裏ハムラをやらない理由

 

近いうちにアップしようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

シンシア総院長 / 銀座院 院長 又吉 秀樹

日本美容外科学会専門医 慶應義塾大学医学部出身 目の下のクマ、フェイスリフト、ベイザー脂肪吸引、コンデンスリッチファット(CRF)豊胸などが専門。
お気軽にご相談ください。

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