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【術後クレーム解説①】経結膜脱脂術 術後凹んだ(へこんだ)の理由

2019年08月31日

シンシアの銀座院は目の下のクマ・目の下の若返りの手術ほぼ毎日、多い日は5件行います。

 

目の下のクマ(若返り)の手術は大まかに分けると

 

皮膚を切り取る手術

皮膚を切り取らない手術

 

に分かれます。

15年くらい前までは皮膚を切り取る手術が主流でしたが今は切り取らない手術が多いです。

 

では皮膚を切り取らない(皮膚を切らない)手術は何をしているのかというと

 

目の下の立体構造を良くする

 

これだけの手術です。

これ以外のことはできません。(できるっていうときこえは良いのですができません。)

 

では目の下の立体構造で若々しく見えない立体構造というのはどんな感じかというと

偉大なる俳優さんです。

赤 涙袋(筋肉による膨らみ)

青 目袋(眼窩脂肪による膨らみ)

緑 骨上痩せによる凹み(皮下脂肪の局所的な減少)

 

要するに目の下が

 

膨らみー膨らみー凹み

 

の順番になっていると顔面に凹凸が目立つ感じになり目の下が若々しい雰囲気ではないと受け止められます。

偉大なる政治家小泉純一郎元総理

およそ40年くらいかけて涙袋が完全に目袋の中に溶け込んでしまいました

このレベルになると目の下の立体構造は

 

巨大な膨らみー凹み

 

という感じになっていて若々しくないというよりは”老い”という印象になります。

 

では若々しく美しい人によくある目の下の立体構造はどんな感じかというと・・・

世界美しい顔ランキングに入るくらい美しいこの方ですが・・・

赤 涙袋(膨らみ)・・・ガッチリ可愛らしい涙袋(筋肉)

青 眼窩脂肪の膨らみはまったくないどころかはっきり凹んでいます

緑 皮下脂肪の衰えはまったくなくハリがしっかりとある状態。

 

順番でいうと

 

膨らみー凹みー膨らみ

 

の順番になっています。

この場合、他人から見ると涙袋から下は一つのツルッとした面として認識されるので

○キレイな目元

○クマのない目元

○若々しい顔

という印象になります。

 

 

この順番はホリが深い人や(西洋人ぽい骨格)、

いかにもな東洋人顔でもくぼみ目傾向、眼球突出、頬骨が高いときには割とありえます。

 

もうひとり美しい人の目元をご紹介

今、売れっ子の美しい女優さんを5人挙げるとしたら確実に入るだろうという方です

文句なく美しい目元です。クマも全くありません。

化粧が薄い状態のお写真を見てみると目の下の立体構造がよくわかります。

先程のキレイな方と全く同じ立体構造です。

 

赤 涙袋(膨らみ)・・・ガッチリ可愛らしい涙袋(筋肉)

青 眼窩脂肪の膨らみはまったくないどころかはっきりと凹んでいます

緑 皮下脂肪の衰えはまったくなくハリがしっかりとある状態。

 

 

美人にありがちなことですが目周りの皮膚が薄い場合、上の二人のように涙袋の下の凹みの部分はすっぴんだと透けて黒く見えることが多いです。

上のお二人のようにメイクで隠すこともあればメイクで隠さずに勝負していることもあります。

 

では質問です。

Q,二人に共通するこの涙袋の下の部分の黒くてへこんでいる部位を修正する必要あるでしょうか?

 

A.必要ありません。この状態でパーフェクトに美しい二人に何かをすることはありえません。

この部分に脂肪をいれて凹みをなくすと涙袋の高さが相対的に低くなります。

目の下の骨のない部分は基本的に皮下脂肪がありません。この部位の皮膚は人体で一番薄い部分です。

この部分に脂肪を入れるといかに細かくされたマイクロコンデンスリッチファットであっても均一な一枚の膜で注入することは不可能なので後々脂肪が膨らんで周りから浮いたりすることがありえます。

 

 

つまり

 

涙袋の下の部分の骨のない部分というのは凹んでいても黒く見えてもそこが膨らんで目袋になっているよりは良い

 

と考えることが重要です。

経結膜脱脂術のあとは、骨格・眼球の位置によってちょうど平らになる人もいれば少し凹む人もいるわけです。

 

骨格で凹む一例を解説します

術前

涙袋が目袋に埋まって目の下はちょうど平らな状態です。

術後半年

目袋が減ったことによって涙袋出てきました。

術前

術前

半年後

この患者様の顔面骨格で涙袋が出て立体感のある顔立ちになるためには

涙袋の下の骨のない部分は相対的に凹んでいないと話になりません。

 

実はこの患者様術後半年くらいのときに目の下の凹みが気になると言って来院したのですが、術前の写真と今を比べて涙袋の下が凹んだことで圧倒的に美しくなったと理解できたようでした。

 

 

術後というのは全体的な改善に目が行かず、近視眼的に色や一本のシワや凹みをネガティブに捉えたりすることがよくあります。(心のダウンタイム)

 

この心のダウンタイムに陥らないようにまずこの記事では

涙袋の直下の凹みは悪いことではない。

ことを知っていただきたいと思うのです。

 

 

凹みという言葉があまりいい印象ではないので、

 

凹まないようにちょうど調整して取ります・・・とか

凹まないように眼窩脂肪は減らしません。中顔面の骨の上に縫い付けてちょうど平らにします(ハムラ)

 

のような言葉は聞こえが良いですが、目の下の眼窩脂肪は小泉純一郎元首相のように年とともにガッチリと増えることが多いです。

※小泉純一郎元総理も若い頃は涙袋の下がガツンと凹んでいます

取り残した眼窩脂肪があとで増えた分は確実に目袋再発の原因となるのです。

(特にハムラ後のそういう患者様たくさんシンシアで経結膜脱脂術しています)

 

経結膜脱脂術でも目袋の取り残し症例がインスタグラムやツイッターに溢れています。(術後だけメイクしていたりフラッシュを使うクリニックはだいたいそんな感じ)

丁度とか言っておいて必要な量を取り切れていないんです。

 

 

予告

【術後クレーム解説②】経結膜脱脂術 ”術後皮膚が黒くなった” の理由

【術後クレーム解説③】経結膜脱脂術 ”術後皮膚がたるんだ” の理由

 

近いうちにアップしたいと思います。

この記事を書いた人

シンシア総院長 / 銀座院 院長 又吉 秀樹

日本美容外科学会専門医 慶應義塾大学医学部出身 目の下のクマ、フェイスリフト、ベイザー脂肪吸引、コンデンスリッチファット(CRF)豊胸などが専門。
お気軽にご相談ください。

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