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今日は【患者様の命】と、二人の美容外科医師の人生を救いました(9 ̄^ ̄)9ムキッ

2016年02月20日

今日の患者様は、30代の男性でした。
若くして病気になり、数年前に人工肛門を作る事になったのですが、その後回復し人工肛門は閉鎖して健康に生活をしていらっしゃいます。

シンシアには、腹部と腰部の脂肪吸引を希望でご来院。
診察してみると、人工肛門を閉鎖した傷痕の奥のほうがブニブニと柔らかいんです。
そして、どうも筋肉が割れている感じ。
僕の診断では腹壁瘢痕ヘルニア。

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腹壁瘢痕ヘルニアというのは、

 腹の壁の弱い部分から、腹のなかの内臓が腹膜に包まれたまま脱出する状態です。内臓が脱出する部分をヘルニア門、脱出する内臓をヘルニア内容、ヘルニア内容を包む膜をヘルニア嚢(のう)と呼びます。体表面がふくらんで見えることもありますが、はっきりしない場合もあります。 
 最も一般的なものは、腹部の手術の創(そう)(傷)の部分にみられるもので、「腹壁瘢痕(ふくへきはんこん)ヘルニア」と呼ばれています。ヘルニアの突出は、多くの場合、おなかの力を抜いたりすることで自然に元にもどりますが、突出したまま元にもどらなくなることもあり、その状態を嵌頓(かんとん)と呼びます。 (Gooヘルスより)

要するにお腹の手術を行ったあと、筋肉が閉まりきらずにその割れ目を通って脂肪層や皮膚の下まで腸管などが出てきてしまう状態です。

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海外から拝借した写真ですが・・・(;^_^A

※今日の患者様のCTではありません。

どうも虫垂炎(いわゆる盲腸)の手術後の腹壁瘢痕ヘルニアのようです。


解説するとこんな感じ。

内臓が筋肉の壁を突破して脂肪の中に入り込んでいます
(((( ;°Д°))))

こんな、状態で脂肪吸引したらどうなりますか?

そうです(´ーωー`)

腸に穴が空き放題。
小腸穿孔は非常に危険なもので患者様の生命が失われてしまいます。
。(;°皿°)
いわゆる死亡吸引
数年前に○○美容外科○○院で小腸穿孔させて死亡事故が起きています。(あの事故は腹壁瘢痕ヘルニアが原因ではなくてドクターの手技が原因)

実はニュースになってはいませんが数多くのおんなじ事件が起こっています。

このCTの症例のように単なる虫垂炎手術後でも起こりうる腹壁瘢痕ヘルニアですが、傷が大きい場合や太っていて筋肉が弱い体型の場合、そして人工肛門などの特殊な例では起こっている可能性がそれなりにあるので術前に丁寧な触診が必要になります。

それで今日の患者様の場合は、

“腹壁瘢痕ヘルニアの可能性があります。危険がありますので先に外科に行って、CTを撮って腹壁瘢痕ヘルニアがないことが確認できてから考えましょう”

と説明して、帰ってもらいました。

患者様が外科に行って、CTを撮ってみると・・・

まんまと“腹壁瘢痕ヘルニア”

ということは、あのまま手術を引き受けていたとしたら僕は死亡事故を起こしていたということです
(-。-;)

患者様は外科に行って診察をうけるのと平行して、

他の幾つかのベイザーを行っているクリニックにカウンセリングに行ったところ

“全然大丈夫ヘ(゚∀゚ヘ)”

とろくに診察もしないで、手術を薦められたそうで・・・
2回めのカウンセリングに来た時に、
“シンシア以外は全く信頼出来ない・・・(´・ω・`)”
とおっしゃっていました。

そりゃぁそうです。
シンシアに“たまたま先”にカウンセリングに来て患者様が腹壁瘢痕ヘルニアの知識を得ていたから、他のクリニックで薦められた手術を断ることができただけで
先にそのクリニックに行って勧められるがままにベイザーを受けていたら死んでいたのかもしれないのですから・・・

結局、強い希望にてシンシアで腰の脂肪吸引を行って元気に帰って行きました。(お腹はやりませんでした)

今日の僕は、患者様の命が失われることを防ぎ、
二人(以上)のベイザーを行う医師の人生を彼らが知らないままに救いました。

僕のブログはなぜか美容外科医師の読者が多いようですのであえて書いておきます。

腹壁瘢痕ヘルニアも知らずに腹部の脂肪吸引をするな!!
(*`Д´)ノ!!

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この記事を書いた人

シンシア総院長 / 銀座院 院長 又吉 秀樹

日本美容外科学会専門医 慶應義塾大学医学部出身 目の下のクマ、フェイスリフト、ベイザー脂肪吸引、コンデンスリッチファット(CRF)豊胸などが専門。
お気軽にご相談ください。

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