【他院バッグインプラント除去】★96-1 37歳女性 CRF豊胸　バッグインプラントをやらない理由

2022年09月10日

今回のモニター患者さまは37歳の女性です。
遠方よりわざわざご来院。

164cm50kg未経産

14年ほど前に某クリニックにてバッグインプラントによる豊胸術を行っています。
このバッグインプラントが
”うつ伏せになると痛い”
”自然さが失われてきている”
などの理由で抜去を希望し、更にシンシアの二期的に行うCRFバストを希望されました。

行った手術は

○他院バッグインプラント除去

↓一ヶ月

○腹腰二の腕（肩）ワキ後ろ肩甲骨上VASERアキーセル脂肪吸引
○コンデンスリッチファット豊胸

です。
この記事ではバッグインプラント除去のことについてご報告
(o^-‘)b

その前に軽く、結果について

今回も素晴らしい結果になっています。
本人も”気に入ってます！！彼氏に褒められます”
とおっしゃってましたヾ(＠^▽^＠)ﾉ

バッグインプラント除去前

バッグインプラントを入れると見た目の印象においてかなりの割合の患者さまは他人に”入っているな”と思われる状態になります。
残りの見た目でバレない人はもともとDカップ以上ある場合です。
もともとCカップ以下の女性は基本的に”バッグインプラントは見ただけでバレる”ことを理解しておいてください。

バッグインプラント除去前

なおこのバッグインプラントを入れた先生はとても有名な先生ですが若干バッグインプラントの位置が下過ぎます。

バッグインプラント除去前

テレビに出ているような先生でもバッグインプラントでは結構な確率で位置異常が見られています。
これは手術の性質上やむを得ない部分があります。

バッグインプラント除去前　仰向け

シリコン豊胸はもともとバストがよほど大きくない限り仰向けになるとかなりその存在があらわになります。

バッグインプラント除去前

・・・・
今回の患者さまはそうでもなかったですが
”大きめにインプラントのスペースを作ることで動くので柔らかい”
なんて言い出す医師に手術を受けると・・・

なんて事になってしまって、これはこれで”カチカチ”ではないけれど自然かと言われれば決して自然ではありません。
”大きめにインプラントのスペースを作ることで動くので柔らかい”

とか言い出しちゃうお医者さんも有名な人であっても危険です。

シリコンバッグインプラント豊胸は手術としては”うまく行ったとしても”
○”見た目”で気が付かれる可能性はかなり高く
○触られて気が付かれる可能性はほぼ100％
○うつ伏せになると一生痛いこともありうるし
○エステやマッサージでうつ伏せ施術を受けられなくなったり
○10年も経てばどんなバッグでも劣化し破裂リスクなど上昇
○10年も経てば体がバッグからずれてリップリングやダブルバブルを起こし

リップリング（※別患者さま）

シリコン豊胸ダブルバブル（※別患者さま）

○心に負担がかかるのでバッグインプラント豊胸した人の自殺率はしてない人の3倍
豊胸手術、患者の自殺リスク3倍に＝米研究
○マンモグラフィ検査はできると言いつつやっぱり時間立つほど破損リスク高いし
○最近の研究でやはりバッグインプラントによる悪性腫瘍リスクが判明している

というリスクがあります。
これらリスクはさっき言ったように”手術がうまくいったとき”でも存在するリスクです。

そして、バッグインプラント豊胸はうまくいかない可能性が非常に高い手術です。（この記事の患者さまも、上のグリングリン動画の患者さまも有名ドクターによる施術です。）
○位置異常はかなりの確率で発生
○早期の拘縮（体質の事もあれば医師の操作によることもあります。）
○痩せている患者さまは大胸筋下だろうと100％辺縁目立ちます。（患者選択ミス）

テレビに出ているようなドクターでもガンガン発生しています。

バッグインプラント豊胸を推奨している医師はそのリスクを非常に少なくしか話しません。

僕はバッグインプラントが一般的だった10年以上前までに500件以上のシリコンバッグインプラントを行いましたし、当時大手勤務だったので他の医師が行った症例のいろいろな合併症、他のクリニックの術後もたくさん見ています。
そして和洋問わず数多くのアダルトビデオやグラビアを見て研究をしています。
その結論として、10年以上前からバッグインプラントを止めています。
”ネガティブな経年変化の多い施術”をこれから先も続けていきながら患者様の一生に寄り添うことは難しいと考えたからです。
脂肪豊胸のほうが遥かに自然で経年変化で患者様の心に重くのしかかることはないからです。

話をもとに戻します。

抜去したシリコンバッグインプラント

抜去したバッグインプラントです。
ユーロシリコン社製275cc　涙滴型とかアナトミカル型とか呼ばれるタイプです。
バッグインプラントを行うドクターはアナトミカル型なら痩せていてもバレないとか言い出しますが

バッグインプラント除去前

まぁ・・・今回の患者さまもそうであるように、嘘ですね。
右バッグインプラントの下においてあるヒラヒラはいわゆる”カプセル”です。
これはバッグインプラントを入れた人全員にできるものです。
僕はこのカプセルを積極的に取ることはないのですが、バッグと強く固着しているときはこの様にくっついてくることもあります。
この全員にできるカプセルですが、人によってできる程度が違い・・・
グーグルで検索すると
グーグル検索

こんな感じで出てきます。

バッグインプラントをこれからやるかもと考えている人は覚えておいてください。
これ・・・程度の違いだけで全員にできるんです。
上の段に特に硬そうなカプセルがありますが、これが拘縮っていうものです。
（ここまでひどいのが2%、あとはバッグインプラントを入れているドクターは拘縮って呼ばないけれど、事実上拘縮だよねってレベルは20％は行くと思います）

今のバッグは進化しているって言うお医者さんいるけど、15年位は本質的な進歩はないですのでこれも騙されないように。

除去後1日目

除去後1週間

バッグインプラント除去もいろいろな合併症リスクがあるものですが、ほとんど見られずに済みました
(*^^*)

まとめ）
○バッグインプラントをやって良いのは、バッグインプラントが入っていることで発生する数多くのデメリットをメリットが上回っている人
です。

例えば
・アダルトビデオ出演を希望する方。
・グラビア（イメージビデオ路線）希望ならもともとDカップ以上ある人。※もともとCカップ以下だとバッグインプラントが入っていることが視聴者にバレ、ネット上でバッグインプラントのことがことさら話題になりファンが離れる可能性が高いです。微乳路線の方が売れるかもしれません
・とくに見られる仕事の予定がない方でさきほど書いたメリット・デメリットを完全に理解した上で自分が入れたいという気持ちが強く、彼氏、旦那さんが入れることに非常に前のめりな方。（自分が入れたくない場合は絶対に止めておきましょう）
など。。

僕は
”非常に限られた人だけがシリコンバッグインプラント豊胸の適応であり、基本的にはオススメしない。”
という考えです。

一方、コンデンスリッチファット豊胸やピュアグラフト豊胸やアキーセルの登場により脂肪豊胸はほとんど進歩のなかったバッグインプラントと違ってこの15年くらいで大きな進歩を遂げています。

仕上がりの自然さも、アナトミカル型を使ったバッグインプラントを大きく超えて自然です。
コンデンスリッチ豊胸は触られてもまず手術をしたことを気が付かれることもありません。
お写真の患者さまは”彼氏にも褒められた”っていうそんな手術です。

あまりのCRFバストの優位性によって10年ほど前からシリコンバッグ豊胸はシンシアでは完全に行わなくなりました。

※ちなみに、現在においてもヒアルロン酸豊胸を行っている美容外科医師は
シコリ必発であることやヒアルロン酸のトップメーカーが”禁止”したことすら知らないか無視している
ということなので私は相容れません。
また当時から危険だと言われていた、そして実際に社会的に大問題になり被害者が多数出ているアクアフィリングなどの非吸収性素材を一回でも入れたことのある医師に関してはバストの手術に携わるべきではないと考えています。

バストを大きくしたいというご希望のある方。
迷わずシンシアにご相談ください。

続きます。
次回は、”バッグインプラント除去と脂肪注入を同時に行わない理由”です。

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