シンシアドクター解説、医療脱毛コラム

ドクターによる医療脱毛コラム

2025.06.24

夏にレーザー脱毛を受ける際の注意点と安全対策

 レーザー脱毛は、ムダ毛を根本から減らし、自己処理の手間や肌ダメージを軽減できる美容医療として、近年ますます人気が高まっています。しかし、夏の季節は脱毛を始めたり、続ける上で注意すべきポイントがいくつかあります。強い紫外線、汗や皮脂の増加、レジャーによる肌への負担など、夏ならではの要因が肌トラブルを引き起こすリスクを高めてしまうからです。
 今回は夏場にレーザー脱毛を検討している方に向けて、安心・安全に施術を受けるための注意点やセルフケアのコツをご紹介します。

1.日焼けは脱毛最大の敵。施術前後の紫外線対策を徹底しよう

 レーザー脱毛の仕組みは、黒い色(メラニン)に反応するレーザー光を使って毛根を破壊するというものです。
そのため、日焼けして肌が黒くなっていると、レーザーが肌表面にも反応し、火傷や炎症を引き起こすリスクが高まります。特に夏場は紫外線量が多いため、うっかり日焼けしてしまうケースが多発します。 海や山へのレジャー、日中の外出などは注意が必要です。

 施術前後の2週間は、日焼け止め(SPF30以上)をこまめに塗布する、帽子や長袖で肌を保護するなど、日焼け対策を徹底しましょう。万が一日焼けしてしまった場合は、施術が延期されることもあります。

2.脱毛後の肌は敏感。海・プール・温泉は避けて

 レーザー照射後の肌は、軽い炎症状態にあり、外部刺激にとても敏感になっています。
この時期に海水浴やプール、温泉やサウナなどに入ると、雑菌や化学物質の影響で肌トラブルを引き起こす可能性があります。 

  • ・かゆみ、赤み、ヒリつき
  • ・毛穴への雑菌感染(毛嚢炎)
  • ・色素沈着の悪化

などが代表的なトラブルです。脱毛後48時間〜72時間は、肌を刺激する行動を避け、シャワーのみで済ませるのが理想的です。

3. 夏でも「保湿」は重要。乾燥した肌はレーザー効果を下げる

 夏は汗をかく分、肌がうるおっているように感じるかもしれませんが、実は紫外線やエアコン、シャワーなどによって、肌の水分は失われやすくなっています。
乾燥した肌にレーザーを照射すると、熱ダメージの影響を受けやすく、赤みやひりつきが強く出たり、脱毛効果が下がったりする可能性もあります。
 脱毛前後は、以下のような保湿ケアを意識しましょう。

  • ・お風呂上がりにすぐ保湿剤(低刺激タイプ)を塗布
  • 日焼け止めの下に保湿乳液を使用
  • 外出後は汗をふき取ってから保湿ミストなどでケア

4.自己処理方法に注意。カミソリより電気シェーバーを

 脱毛の前日または当日にムダ毛を自己処理する必要がありますが、このときにカミソリを使うと、肌に細かい傷ができやすく、施術後の炎症の原因になります。
特に夏は汗をかきやすく、菌が繁殖しやすい状態なので、傷口から雑菌が入り込み、肌トラブルになることも。
おすすめは電気シェーバー(ボディ用・フェイス用)。肌へのダメージが少なく、脱毛前の準備にも最適です。

5.旅行・イベントの予定と脱毛スケジュールを調整

 夏は旅行や海水浴、花火大会、フェスなど、肌を見せるイベントが多い季節です。
しかし、脱毛直後の肌は赤みや毛穴のポツポツが目立つこともあり、すぐに「ツルスベ」になるわけではありません。また、前述の通り、施術後すぐに日差しや水に当たるのはNG。
大事なイベントの前に施術をする場合は、少なくとも1〜2週間は余裕をもって予約を入れるようにしましょう。特に初回の施術や、肌が敏感な方は慎重にスケジューリングすることをおすすめします。

まとめ:夏でも安全に脱毛するために、賢く準備しよう

 夏はムダ毛が気になりやすい季節ですが、その反面、肌への刺激や紫外線によるリスクも高くなります。 だからこそ、「日焼けしない」「保湿を怠らない」「刺激を避ける」といった基本を守ることが、安全な脱毛への第一歩です。
不安なことやスケジュールの相談がある場合は、必ずカウンセリング時に医師やスタッフに相談しましょう。

正しい知識と準備で、夏も快適に、美しい肌を目指しましょう!

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