ドクターによる医療脱毛コラム
ドクターによる医療脱毛コラム
今回はレーザー脱毛後に起こりうる毛嚢炎について書いてみたいと思います。
レーザー脱毛後は外部の刺激から肌を守ったり、細菌の侵入を防いだりする皮膚のバリア機能が低下し、毛嚢炎が起こりやすい状態です。毛嚢炎を放置しますと色素沈着の原因にもなりますので、適切な処置が必要となります。
毛嚢炎の原因
レーザー脱毛後は外部刺激や汗皮脂の増加など様々な要因でバランスが崩れやすくなり、バリア機能が低下し、皮膚の常在菌などが毛穴で繁殖し炎症を起こします。これが毛嚢炎になります。
毛嚢炎の症状
毛嚢炎は見た目はにきびのような赤みを帯びたぶつぶつや膿を含む皮膚の盛り上がりなど、1つの毛穴にできることもあればたくさんの毛穴に複数できることもあります。
毛嚢炎ができる理由
レーザー脱毛後はバリア機能が低下しています。この状態で菌が繁殖し毛嚢炎が起こります。毛嚢炎の原因菌は高温多湿の環境を好むため、皮脂の多い顔や胸、髪や洋服との摩擦が多いうなじやデリケートゾーンで発症しやすくなります。
毛嚢炎ができた場合の対処方法
毛嚢炎ができた場合は速やかにクリニックで診察を受けてください。軽症であれば保湿ケアを行い清潔に保つと軽快する場合もありますが、症状によっては抗生剤を使用する場合もあります。自己判断で悪化させてしまいますと色素沈着を起こすこともありますので注意してください。
毛嚢炎の予防方法
皮膚を清潔にする
汗をかいた時はシャワーお風呂に入り、皮脂が多い場合は拭き取り雑菌の繁殖を抑えましょう。
保湿ケアを行う
入浴シャワーで肌を清潔にした後は肌を保湿しましょう。保湿ケアを行うことにより雑菌から肌を守ることができます。
自己処理方法に注意
自己処理する場合カミソリや毛抜きワックスは肌への負担が大きくなりますので、電気シェーバーがおすすめです。
なるべく刺激を避ける
特に体調が悪い時や生理中など免疫が低下している時は外からの刺激にも弱くなっています。弱っている肌にレーザー照射を行うと、毛嚢炎になる可能性が高いため注意が必要です。睡眠や栄養をとり、体調と肌が安定してから施術を受けるようにしましょう。
まとめ
毛嚢炎はレーザー脱毛後に起こりうる1つの副作用になりますが、適切な予防方法で症状の発症を抑えること、また起きた場合でも軽症で速やかに軽快することも可能となります。なるべく安全にレーザー脱毛を受けられるよう、ご自身の肌の状態には常に注意を怠らないようにしましょう。