ドクターによる医療脱毛コラム
ドクターによる医療脱毛コラム
昨年に脱毛サロン大手の銀座カラーが倒産したことはご存知な方も多いかと思います。今回はその理由を検証してみたいと思います。
○競争激化
美容業界は儲かると思い、様々な会社やクリニックが参入してきます。設備や魅力的なプランなど工夫を凝らすが、最も効率的なのは低価格による集客です。ただ、過度な競争により収益が悪化しやすいのも事実…当然経営は自転車操業、綱渡り状態に。
○不採算店舗の増加
店舗数は増やせば増やすほど売上げが上がり、うまくいけばスケールメリットも出てくる。固定費もそれに伴い上がるため、不採算店舗もおのずとでてくる。しかし今までかかった経費を回収したいので簡単には閉鎖しにくい。
○サービス低下
脱毛サロンは派手な広告や様々なプランの充実で客を集め、先に収益を上げようとする。その一方で契約したお客様には予約が取りにくいなどの不満や施術トラブルも一定数出てくる。
○コース契約を指示
脱毛サロンは会員数を増やし、コース契約をさせて先に集金する必要性があるため、都度払いよりもコースを勧めてくることが普通。
○エステティシャンが脱毛?
光脱毛ならエステサロンでも問題ないかというとそうではありません。未熟なエステティシャンが光脱毛の出力を強めた結果、誤って重症の火傷を負わせた事例が数多くあり問題になっています。
○医師法違反?
2001年の厚生労働相の発表によりますと、脱毛サロンで健康被害が増加していることことから脱毛行為に医師法を適用しました。医師免許を持っていない者がレーザーやその他の光線を毛根部分に照射し毛乳頭などを破壊する行為をすれば医師法違反となります。
まとめ
エステサロンは医療機関ではないため、もしも肌トラブルが起きた場合に適切な治療を行うことができません。また医療法に基づく届け出がなく保健所による指導の対象からも外れるため、衛生面等の問題も起きやすい。しかも脱毛サロンには医療従事者がいません。当然医療事故も起きやすい状態で、金銭的にもトラブルが元々起きやすい状態です。美容系クリニックでも高額なコース契約をさせようとする施設は避けたほうが無難でしょう。
以上のことから脱毛は【クリニック】で、できれば【都度払い】で行っている施設であれば、金銭的なトラブルは起きる可能性が一番低いと言えますし、安心安全と言えるでしょう。