ワキガのニオイの感じ方
2023年10月16日
2023年
ワキガ(腋臭症)はワキの下(腋窩)にあるアポクリン汗腺が、思春期になって性ホルモンの影響で発達し、分泌される汗が多くなり、その汗が皮膚に存在する細菌によって分解されることで臭うようになってきます。
ワキガの人は、アポクリン汗腺が大きく・数も多いため、分泌量が多くなり、症状が強くなるのです。
ワキガは顕性遺伝(優性遺伝)し、親子ともに現れることが多いのですが、日本人などの黄色人種ではその頻度は約10%と言われています。
黒人は95%以上、白人は80%以上と、ほとんどの人にワキガがあります。
都市伝説かも知れませんが、「ニューヨークの地下鉄に乗ったら、ワキガの臭いがする」と聞いたことがあるくらいです。
周囲が皆ワキガであれば、自分がワキガであっても、それが当たり前なので悩まずにすみます。
しかし、日本人は臭いに敏感な傾向が強いため、欧米人なら気にしない臭いも気になってしまうのです。
日本人のおよそ1割の人が悩まされていると言われている「ワキガ」
ワキガの治療として、この頃は切開しない方法もありますが、もっとも確実な方法は手術によってアポクリン汗腺を取り除くことです。
ただし、100%除去できるわけではありません。
ワキガ治療の医学書にも記載されていますが、除去できるアポクリン汗腺は、90%ほどになります。
10%ほどは残ってしまうため、完全に無臭になるわけではありませんが、術前よりも臭いは大幅に減るので、通常の生活において困らないレベルには改善できると考えられます。
アポクリン汗腺を取り除く手術を行うには、ワキの下を切開する必要があります。
過去のコラムでも何度か書いたことがありますが、保険適応の皮弁法(剪除法)は、3~5cmの切開を必要とするためキズアトが目立ちますし、ダウンタイムも比較的長い治療法です。
当院がおすすめしている「ベイザーフォーミュラシェーバーシステム」は、7mm程度の切開で治療を行うことができますので、キズアトも小さく、体への負担も軽減されます。
ワキの臭いの気になる方は、お気軽にご相談ください。