【ワキガ】冬のワキの臭い
2020年03月05日
2020年

ワキには2種類の汗腺が存在します。
全身にある「エクリン汗腺」と外耳道・乳輪・陰部などにもある「アポクリン汗腺」です。
(「ワキガ・多汗症 基礎知識」のページ参照。)
2種類の汗腺

エクリン汗腺(図1①参照)の汗は温熱性発汗で分泌され、ほとんどが水分であり、通常は臭いません。
アポクリン汗腺(図1②参照)の汗は精神性発汗(ストレス性発汗)で多く分泌されやすく、タンパク質やミネラルなどを多く含んでいるため、皮膚の常在菌に分解されてワキガの臭いの原因になります。
冬になってエクリン汗腺からの発汗量が減って汗腺の機能が低下すると、ミネラルなどを多く含んだ汗になり、皮膚の常在細菌が繁殖しやすい環境になるそうです。
そして相対的にアポクリン汗腺からの汗の割合が増えるため、増殖した細菌による分解も進んでワキの臭いが強くなるのです。
またセーターやコートなどを着る季節ですが、頻回にクリーニングするものではないため、これらに付いた臭いが残りやすくなり、臭いが強まる原因になります。
暖房の効いた室内や電車内など密室状態では、強まった臭いがこもってしまってさらに臭いが気になることも起こりえます。
夏より冬のワキの臭いが強くなるので、気を付けてケアに心掛けてください。