スペインの銀行救済に10兆円（1000億ユーロ）(ﾟΩﾟ;)

ユーロ圏財務相、スペインに最大1000億ユーロの支援で合意

2012年 06月 10日 11:19 JST　ロイター

［ブリュッセル／マドリード　９日　ロイター］　ユーロ圏財務相は９日、スペインの銀行の資金増強に向けて、同国に最大１０００億ユーロ（１２５０億ドル）の支援を行うことで合意した。

ユーロ圏財務相は２時間半におよぶ電話会議後に声明を発表し、「予想される必要額に加え、あらゆる資金需要に応えることのできる額として、合計１０００億ユーロを見込んだ」と表明した。

声明によると、欧州金融安定ファシリティー（ＥＦＳＦ）か、来月発足する欧州安定メカニズム（ＥＳＭ）を通じて支援が実施される。スペインの銀行再編基金（ＦＲＯＢ）を通じて実際に銀行への資金注入が行われるが、スペイン政府が金融支援に関するすべての責任を持つ。

スペインのデギンドス経済相はマドリードで会見し、「スペイン政府は銀行部門の資本増強のため、欧州に支援を要請する意向を表明する」と述べ、支援要請額はあらゆる資金需要に十分な額だと説明した。

スペインは、６月２１日までに外部監査会社からの銀行部門の資金必要額が示された後、具体的な金額を明らかにするとしている。

スペインという国は相当訳の分からない国で、つい先日も多国間で合意した緊縮財政案を数日で反故にするという荒業を平気で行いました。

この1000億ユーロはアイルランドのように政府の負担ではなく、銀行が儲けたお金で返済していくというこの地合いでは到底不可能ともいえる額だと思います。

なのでともすればデフォルトするかもしれないです。スペインの銀行はどうせユーロは崩壊するからやれるだけやってやれ、あとは知らんって思っているのではないかと・・・

銀行の経営者って、どんなに損を出しても巨額の報酬をもらいながらの仕事でしかも責任を追及されないっていう非常においしい仕事ですからね。

こんなギリシャを含めてヒャッハーな国家にお金を出し続けていかないといけないドイツ国民の気持ちは察するに余りありますが、ドイツも相当おいしい目を見たはずですので仕方ありません。

ただしドイツ人は働いて働いておいしい目を見ているのに対して、スペインやギリシャはあからさまに働き度合いが少ない中で意識せずにバブルに踊ったので心情的には

“こんな奴ら救ってられるか(｀(エ)´)ﾉ_彡”ってなりますよね。

一番最初にドイツがブチ切れて

“いーちぬーけたっ　ばいばーい（@・ω・@)”

ってやったらすごいですね。

ちなみにバブルに踊った日本の銀行の場合・・・

98年3月から2003年6月までに、金融機能安定化法に基づく1兆8156億円、早期健全化法に基づく8兆6053億円、預金保険法(危機対応)に基づく1兆9600億円の総額12兆3809億円が注入された。（知恵蔵2011より）

この場合、バブルで儲けまくっておいしい思いをした銀行さんたちが引き際を知らずに大損こいてしかもその尻拭いを国民がしたっていうことなんですよね。しかも銀行さん方はつい去年まで税金を払わないっていう荒業をしていてなんかひどい話です。

日本ですら相当苦労した12兆円（ただしジャパンプレミアムとかつけられたり諸外国にバカにされながらも自力で再建したわけですが）ほぼ同じ額の10兆円をズタボロのスペインの銀行（※国家としてのスペインではありません。あくまで“銀行”）が返せるわけないですね。

しかも外国に頼っているわけですから踏み倒す気満々ですよ。

ユーロだって無限に刷れるわけではないでしょう。

相当早い時期に大暴落、そしてユーロがなくなる日も遠くないと思います。

この流れが止められるとは到底思えないので、しばらくは円高に対して

単独為替介入だけは超無意味なのでやめてほしいと思います。

犬にかまれたと思ってユーロ安は我慢するしかないと思います。

だってユーロ圏の実態が滅茶苦茶なんですから・・・

ただし一つだけできることは・・・

どさくさまぎれの通貨発行・量的緩和・マネタリーベースの拡大です。

今の状態ならどんなにやったって円が相対的に信任低下になりえっこないし、適度なインフレならむしろ起こったほうがいいわけです。

日本の場合インフレを引き締めるのは簡単（金利を上げるだけ。日銀がバブル崩壊後2回もこれをやって景気の腰を折っています）なので日銀と政府には今度こそやれることをやってほしいと思います。