45歳女性　中顔面ヒアルロン酸ボリフト【他院PRP+成長因子によるシコリ】

今回のモニター患者様は45歳の女性です。

若返りご希望でした。

中顔面やせが問題になっていたのでその部分にヒアルロン酸を注入することになりました。

使用したヒアルロン酸はアラガン社のボリフト2ccです。

術前

注入した部分は青のボリュームが落ちているところ。

赤で囲んだ部分は数年前に他院にて

PRP+成長因子

を注入したことによるシコリです。

PRPは”自分の血小板を使って若返り”といったキャッチフレーズで世の中で一時は流行りましたが、所詮は数cc採血の血小板から生成しただけなので僅かな成長因子しか含まれておらずそれだけでは全く効果が安定していないので毒にも薬にもならない可能性が高いのですが、それでは美容医療的に商売にならないので”成長因子製剤”を混ぜることによってある程度の成長因子濃度を確保する・・・ということがされています。

しかしながらこの成長因子が曲者で、同じ量の成長因子を注入したときに患者さまの体質によって

1.大量のコラーゲンがつくられシコリになる

2.ほどよいコラーゲンが作られ期待している仕上がりになる。

3.体がうんともすんとも反応しない

の3タイプに分かれます。

2.3.はまだ良いのですがひとたび1.になると回復する手段が皮膚切除しかありません。

積極的に行っているクリニックは

○良い症例

の写真を紹介することはもちろんですが、実は殆どの症例は

○”写真ではよく見えてしまう”症例

です。

つまりその瞬間、その表情のときだけキレイに見えるっていうだけの症例が多いのです。

PRP+成長因子製剤によって無秩序に作られた自分のコラーゲンは、シワの部分にだけ分布するわけではなく濃度ムラや反応ムラに従って増生するので周りのコラーゲンとは完全には馴染みません。

すると目の周りなど動きが大きく皮膚が薄い部分では、

●笑ったときにコラーゲンによるシコリとして盛り上がったり

●年をとって周りの皮膚や脂肪が痩せたときにしこりとして浮き上がってくる

ということが発生します。

積極的にPRPを勧めているクリニックはこういう事象がわんさかあることを知っているはずです。

少なくともシンシアには他院でそのようになったという相談が年に数件は来ています。（残念ながら治療は何もできないことが多いです。）

シンシアではPRPは行っていません。（あまり意味のない代物なので）

一方FGF製剤やさい帯血成長因子製剤は扱っています。しかし、この製剤は効果が高いゆえにシコリリスクが高い物質なのでシンシアでは”均一”に”少しずつ”だけ注入できる水光注射やダーマペン4で施術をしているのです。

だいぶ話がそれましたが・・・

今回のモニター患者様には青の部分にボリフトを2cc注入しています。

・・・でこういうスルッとした感じになっています。

中顔面のボリュームが痩せると女性は”疲れた””老けた”印象になるのでここを補正するととても美しくなることが多いです。

お気軽にご相談ください。

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