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体が分解できない物質(液体シリコン・アクアミド・アクアフィリング・アクアリフト)の注入とは

2016年05月06日

シンシアのブログへの質問からの引用です。

体が分解できないものを注入するというのは、
かつて25年前くらいに生シリコン(液体シリコン)として流行ったことにさかのぼります。
当時は美容外科業界も本当にメチャクチャでした。
当然、感染・激しいシコリなども起こりその際には著しい後遺症を残し当然のように廃れました。

その後、ヒアルロン酸・コラーゲンの時代となり非分解系の注入剤は陽の目を見ていませんでしたがヨーロッパ共同体認可CEマーク付きで安全という触れ込みで日本に入ってきたのが
ポリアクリルアミドであるアクアミドです。
ポリアクリルアミドを生成するときにはアクリルアミドをつなげて作るのですが、このアクリルアミドは発がん性物質です。生産の際に除去していると言っていますが完全除去はできないと言われています。こんなものを注入してはいけません。

CEマークというのは安全性を担保するものではなく、利益団体であるEUという利権に食い込むための免罪符という側面があります。

世界中で安全性に関して本当に信頼できるのは
FDA>>>>>>厚生労働省認可>>>KFDA・CEマーク
という印象です。

話がそれましたが、このアクアミドも液体シリコンと同様な感染・シコリと言った問題を数多く起こしました。
このアクアミドが入ってきたのはおよそ10年前でしたが当時はわたしも含めてCEマークを信頼してしまっていたのです・・・
正直なところわたしがかつて努めていたクリニックでも例外なく採用していてわたしも注入経験があります
(*v.v)。
幸いにしてわたしが注入した患者様ではありませんが、このアクアミドで大変なことになった例も経験しています。

そして今・・・
バストの注入剤としてアクアフィリング・アクアリフトというものが出てきています。
その薬剤(といいたくないです)の本質は、日本で販売している人も注入している人も本当に理解していません。
この2つは同じものだといったり、片方はポリアクリルアミドで片方はポリアミド(アクリルはない)だから大丈夫と言ってみたり・・・
生理食塩水を多量に周りに注入すれば除去できるとか言ってみたり・・・(で・き・ま・せ・ん!!ヽ(`Д´)ノ

とにかく本当に誰も理解していないんですヽ(`Д´)ノ
どちらにしろ、アクアフィリングもアクアリフトもポリアクリルアミドもポリアミドも全部何かあった場合に体が分解できない危険な物質です。

本質として液体シリコンとおんなじ。
だからシンシアではこのふたつを扱うことはしません。

バストの手術を行ったことがないような非専門的な医師が担当しても注射するだけで簡単に長持ちする注入剤って魅力的ですが、本質が非分解性の化学物質(発がん性物質も排除できない)なのですから危険なのです。

大きな社会問題にならないことを祈るばかりです
(*v.v)。

ダメ、ゼッタイ!!ヽ(`Д´)ノ

゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆

Q)
液体シリコンで検索してたどり着きました。

先生のblogによると液体シリコンは除去不能との事でしたが、私は当人ではないのですが、顔に注入したシリコンで苦しんでいる人を知っています。
注入した医師は日本人ですが他界し、病院も既にないとの事で、現在頬に入れたシリコンがしこりになり、痛みもあるそうで、どこに行ってもやはり手術はリスクが大きいとの事だそうです。
しかし、ある病院のblogに胸の液体シリコンの除去手術の事が書かれていました。
顔でなければ出来るという事でしょうか?
痛みがどれ程かは分からないのですが、先生が書かれていたようにある日突然細菌などで何か後遺症が出たりするのはとても怖いですが、その人はそのような事は知らない感じがします。
そのような事にならないように、日々何か薬を飲み続けたりしなくてはならないですか?
又は何か薬を飲んだりする事によって、最悪な事は避けれますか?
只でさえ絶望してしまっているので、危険を回避する方法がないのであれば、ある日突然という内容は伝えない方がいいと思ってしまいます。
細菌が入ってしまったりしたら、本人は分かるものですか?
そうなった場合、何か治療法はあるのでしょうか?
長くなってしまい申し訳ありません。
どうして医師たる人が、後々どうにもならない物を注入してしまうのか理解出来ません。
しこりになってしまっている部分だけでも除去出来て、痛みが取れる方法はないのでしょうか?
お忙しいところ申し訳ございませんが、お返事お待ちしています。

A)

顔や体に液体シリコンを注入した場合、細菌感染のリスクやシコリになるリスクを排除することはできません。
いつどんな形で感染するかはわかりません。
それを予防する手段もありません。
もし感染が起きた場合、(突然とてつもなく腫れて痛みが出ます。)抗生剤でまずは様子を見ますが追いつかない場合は切開排膿手術や切開除去手術となります。
(しかも100%除去することはできません)
これは顔であろうと、からだであろうとの話です。
感染した場合にこの手術まで至った場合には相当大きな傷や瘢痕、凹みなどが発生します。
だからこそ、美容外科医師は注入系で体が分解できないものを注入してはいけないのです。
しかしながら残念ながら美容外科医師のなかで相当数が安全よりも売上を重視しています。
現在も、アクアフィリング・アクアリフトと言った体が分解できない物質で豊胸をするのが台頭してきていますがこの物質はかつて流行し危険で廃れたアクアミドと同じポリアクリルアミドでできています。
危険ですので絶対に行わないように気をつけてください。
やっているクリニックにカウンセリングにいくことも危険な行動だと考えていいです。
重要なことなので記事とさせていただきます。

この記事を書いた人

シンシア総院長 / 銀座院 院長 又吉 秀樹

日本美容外科学会専門医 慶應義塾大学医学部出身 目の下のクマ、フェイスリフト、ベイザー脂肪吸引、コンデンスリッチファット(CRF)豊胸などが専門。
お気軽にご相談ください。

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