【ダメ、ゼッタイ】液体シリコンを顔に注入ゼッタイダメ(｀・ω・´)

いろいろな施術をいろいろなところで受けてきた患者様がいらして、
カウンセリングしました。

目とか、糸のリフトとか（某美容外科で2本づつ入れて全く効果が無かったから糸のリフトは効果がないものと思っているようでした。罪なことです。）、鼻のプロテーゼは
2回入れなおしているとか・・・

で、どうしても見逃せなかったのが液体シリコンの注入です。
部位は、額、コメカミ、頬、唇などなど・・・

えーっとそれって、外国ですよねヽ(;´ω｀)ノ
って聞くとまさかの“日本です”とのこと
・・・・
∑ヾ(￣0￣;ﾉ

もっと訊くと、
フィリピンの医師が年に何回か日本に来て、場所を確保して液体シリコンを注入しているとのこと。
口コミですって？・・・(*_*)

えーっと・・・
それって完全に違法行為です。
あまりの違法行為なので間違いなく、裏人脈が絡んでいます。
そういうことに近づくことは非常に危険なことです。

また液体シリコンの注入がどうして危険かというと
○人体に浸潤して除去が不可能なこと
○炎症、シコリが生じること
そして一番恐ろしいのは
○ある日突然感染をおこしてとてつもなく腫れて一生涯その後遺症を引きずること
です。
次の写真はPEPARS No20　眼の整容外科87ページ
からの引用です

※出版社から載せてくれるなという抗議があったので画像は降ろします。
公益に通じるものなのに了見の狭いことです。

【モデルだった15年前に東京の私邸にて医師ではないと思われるデリバリーの女性から、美容目的で前額部、下口唇に内容物不明の液体を注入された。15年間何事も無く過ごしてきたが1か月前から急激に写真のような腫れが認められた。化学分析で注入物質は液体シリコン。
手術を行ったが除去しきれずステロイドを内服し続けている】

というものです。いかに液体シリコンが恐ろしいかわかっていただければと思います。
今回シンシアにいらした患者様も
“私って、口コミで日本では普通では受けられない特別な施術を受けてるの”
というような思いがあったのかもしれませんが、
世界にあって日本に無い“良いもの”などありません
悪いものはいくらでもありますけどね。

今回もシンシアに手術をご希望になっていらしたわけですが、このような方に対して僕は
手術はおろか、ヒアルロン酸やボトックスすら絶対にやりません。
なぜなら、針先から持ち込まれるブドウ球菌ひとつで上の写真のような状態になる可能性があるからです。（消毒しても滅菌はできません）
そんなリスク僕には負えません。。
今回の患者様は某美容外科で普通にヒアルロン酸や糸のリフトを受けていたそうですが、その美容外科はどうせ
○カウンセリングもまともにしないからその患者様のシリコンの存在も知らない
○勉強をしたこともなく液体シリコンの恐ろしさを知らない
○多少怖くても売り上げの為なら患者様の安全なんかどうでもいい
を併せ持っているんでしょう。
そんな美容外科が存在していることが残念でなりません。

ちなみに、液体シリコンの事を今回は書きましたが、ポリアクリルアミドすなわちアクアミドもほとんど液体シリコンと性質は変わりません。同じPEPARSに悲惨な症例が載っていますが今回は引用省略します。
アクアミドは名前はさわやかで、CEマーク認定ですが危険なものは危険です。
上の写真みたいな症例も見たことがあります。（僕が注入したものではありませんが・・・）

正直、当時知らなかったとはいえアクアミドの施術に携わったことがあることを悔いていますし恥じています。
だからこれ以上、非吸収性の注入剤が日本で使われること阻止したいと心から思っています。

もちろん液体シリコンなんてとんでもない

ダメ、ゼッタイ(｀・ω・´)