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【注意喚起】半永久注射にご用心 アクアミドなど非吸収性の注射は危険!!

2013年03月30日

PEPARS NO.20という美容外科系の雑誌の87Pから引用です。

上の症例はヒアルロン酸といわれつつアクアミドを注入された症例。非吸収性ヒアルロン酸(そんなものありません)とか訳の分からないことを言われたのかもしれません。
下の症例は15年前の液体シリコン注入症例(額だけに注入)。

下の症例は施術後長い間平気だったのに突然みるみる顔面が腫れて除去手術をしたけれど除去しきれずにステロイドを飲み続けているという状態です。

さすがに液体シリコンを現在注入しているような美容医師はいないと思いますが、ほとんどおんなじものである
アクアミド
を注入している医師はまだいるということに注意しなければなりません。
アクアミドは一応ヨーロッパ圏の承認マーク“CE”を得てはいますが液体シリコンレベルの危険性を持った注入剤です。

アクアミドはヒアルロン酸ではなくてポリアクリルアミドという物質です。
アクリルアミドという物質が重合した(集まった)ものでこのアクリルアミドが発がん性物質です。こちらのリンクをどうぞ。(※アクアミドは“ポリ”アクリルアミドですが製造過程でアクリルアミドをゼロにできる保証はないです)
このアクリルアミドが発がん性物質であることを除いても体が分解できない物質というのは後になって上の症例のように時間が経ってから突然暴れだすリスクが高いのです。
僕も昔は数例見たことあります。
だから僕は非吸収性の注入剤は使いません
(`・ω・´)

金の糸や非吸収性のアプトスですら感染すると結構大変なことになることがあるので僕が使う糸のリフトはミントリフトだけです。(吸収性、万が一の時はカラダが処理してくれます)

シリコンのプロテーゼなんかの場合は万が一の感染の時には除去してしまえばいいのでアクアミドよりははるかに安全です。
アクアミドは組織に浸透して除去できないので怖いのです。

繰り返します。アクアミドというのは名前はなんとなくさわやかですがとても危険な注入剤です。
半永久なんていう甘い言葉には完全に裏があります。
アクアミドを注射した人は同一部位にヒアルロン酸を追加注入することも危険です。
針孔から細菌が持ち込まれて感染が爆発するかもしれないからです。

注入部位の手術を行うときには厳重な抗生剤投与が必要になるかもしれません。
できるだけ同部位はやらないほうがいいです。
感染の時には上の写真のようになる可能性があるんです。

最近、アクアミドの恐ろしさを知らない医師が増えたせいか
或いはお金が取れれば人のリスクなんてどうでもいい医師が増えたのか知りませんが、せっかく減ってきた
アクアミドを復活させようとする風潮が出てきたので注意喚起させていただきました。

縁があって僕のブログを読んでくれた方、
ウマい話には裏があります。

アクアミドに代表される半永久注入剤は注入されないように気を付けてください。

この記事を書いた人

シンシア総院長 / 銀座院 院長 又吉 秀樹

日本美容外科学会専門医 慶應義塾大学医学部出身 目の下のクマ、フェイスリフト、ベイザー脂肪吸引、コンデンスリッチファット(CRF)豊胸などが専門。
お気軽にご相談ください。

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