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iPS細胞研究 山中先生ノーベル生理学・医学賞おめでとうございます。

2012年10月10日

山中教授「まさに日本という国が受賞した賞」

 ◆ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった京都大の山中伸弥教授の会見要旨◆

何時間か前にスウェーデンから電話で受賞の知らせをもらった。私とガードン先生の2人の受賞だが、私が受賞できたのは、国の支援のお陰だ。これは日本という国が受賞した賞と思う。iPS細胞の基礎となった研究を始めた30歳代半ば、私は無名の研究者だったが、国からの支援で研究が発展した。奈良先端科学技術大学院大から京都大に移り、さらに国の研究費をもらった。それで出来たのがiPS細胞だ。マウス、人間で成功した後も、国からの支援を5、6年間もらった。その支援がなければ、今日のストックホルムからの電話はかかってこなかった。

 感想を一言で表現すると、感謝という言葉しかない。国、京都大のほか、iPS細胞を一緒に作ってくれた高橋和利氏、若い研究者らが助けてくれた。
 家族にも心から感謝したい。80歳を超えた私の母に報告できたのが、本当に良かった。義理の父は医師で、私を留学中から支えてくれたが、今年亡くなり、報告できなかったのが残念だ。きっと天国で、25年以上前に亡くなった父と一緒に喜んでくれていると思う。
 喜びも大きいが、同時に非常に大きな責任感を感じている。iPS細胞技術はまだ新しい技術で、医学や創薬で大きな可能性があるが、まだ医学や新しい薬の開発に役立っていない。
 今後、何日間かで、受賞の意味を国民の皆さんにできるだけ私の言葉で話したい。来週からは、研究の現場に戻り、論文も早く出さないといけない。それが、このノーベル賞の意味でもある。過去の業績というよりは、これからの発展に対する期待の意味も大きい。それに報いるよう、これからも現役の研究者として研究開発に取り組んでいきたい。
 ガードン先生との同時受賞が、一番うれしいと言っても過言ではない。ガードン先生はカエルの研究で、大人の細胞が受精卵の状態に戻るということを核移植技術で証明した。まさに、私のしている研究を開拓してもらった。ガードン先生が実験したのは1962年。私はその年の9月に生まれた。同時に受賞できたのは、研究者の人生として大きい。ガードン先生もまだ現役で活躍している。iPS細胞が本当の意味で、医学、創薬の応用に実現できる日まで頑張っていきたい。
(2012年10月8日22時59分  読売新聞)

山中先生おめでとうございます。
お話になる言葉一つ一つが科学者として本当に素晴らしいです。
テレビや報道ではではわざわざ日本・日の丸という言葉をカットしたり、外科研修医のころに手術が時間がかかったことで“ジャマ中”というあだ名があったなどと功績・人物を矮小化しようと懸命に努力しているようですが、もはや山中先生のような立派な人物の前にはその努力も無駄です。
iPS細胞がすさまじい技術でまさに“神の摂理”に踏み込むものなのでこれからの運用がどうなるのかは気になるところですがまずは期待したいところです。


山中教授らに今後10年で約300億円を助成 文科省

 文部科学省は、山中伸弥教授が率いる研究所を中心に、今後10年間、約300億円を助成する方針を固めました。iPS細胞の研究を巡っては、国はこれまでに2008年度から5年間で約100億円を助成していました。助成の上限が原則的に5年間の科学研究の分野では異例の措置で、文科省はこの支援のもと、iPS細胞の早期実用化を目指してほしいとしています。(テレビ朝日系(ANN)2012-10-10)

ノーベル賞をとったということで、注目も大いに集まりこのような研究支援につながったということは本当に素晴らしいことです。
山中先生は3年ほど前に

山中教授 事業仕分けを批判 
2009年11月25日、NHKニュース

 政府の行政刷新会議の事業仕分けで科学研究の予算の廃止や削減が相次いだことについて、あらゆる組織や臓器になるとされる「iPS細胞」の作成に成功した京都大学の山中伸弥教授は「想像を絶する事態で、今後の日本がどうなるのか深く憂慮している」と厳しく批判しました。 
 これは、25日、山中教授が京都大学の記者会見で述べたものです。この中で山中教授は「この分野の研究を10年続けてようやく成果が出たが、10年前の段階でどの研究が成果につながるか予想するのは不可能だ。多くの研究者のさまざまな研究を支援し、そのうちのいくつかが成果につながるというのが科学だ」と指摘しました。 
 そのうえで、政府の事業仕分けで科学研究の予算の廃止や削減が相次いだことについて、「ありえないことだ。そもそも日本は科学研究費の割合が低く、海外より10年、20年遅れた劣悪な環境で研究をしている。 
 その中で予算を削減するのは想像を絶する事態で、今後の日本がどうなるのか深く憂慮している」と厳しく批判しました。さらに、「日本が科学の後進国になり若い研究者から希望を奪うことにならないよう祈っている」と述べて、科学研究の十分な予算を確保すべきだと強調しました。

山中先生の様に自分の仕事に一貫して誇りを持ちそして結果を出す。
そして日本人としての誇りを胸に抱き、日本という国を憂慮ししっかり意見を発信する。
その言葉が日本という国の方向性にいい影響を与える。

そういう人って素晴らしいと重ねて思うのです。

この記事を書いた人

シンシア総院長 / 銀座院 院長 又吉 秀樹

日本美容外科学会専門医 慶應義塾大学医学部出身 目の下のクマ、フェイスリフト、ベイザー脂肪吸引、コンデンスリッチファット(CRF)豊胸などが専門。
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