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交通事故に遭遇

2010年08月21日

昨日の夜、家に徒歩で帰る途中のことでした。

勝どきの4丁目あたりにあるコンビニエンスストアで立ち読みをしていると

“ダガッシャーン”

とすごい音が・・・

交通事故があったのか?荷物でも崩れたのか?

と思ったものの、とりあえず読んでいる記事を読み終えて・・・(たぶん一分くらい)

まだざわついているのでコンビニの外に出てみると?

バイクがすっ飛んで大破しているのと、

頭から血を流して倒れている男のヒトと、

それを囲んでいる野次馬たちと・・・

誰もが血を流して倒れている男の人を2mくらい離れて見ているだけ。

電話をしている人がいる。

おそらく救急車を呼んでいるのだろう。

遠目にはピクリとも動かないし胸郭の動きもない・・・

死んでいるかもしれないな

目に入った瞬間そう思いました。

正直こわい状態でしたがすぐに駆け寄ってバイタルサインの確認

僕が動かすまで呼吸は停止していたように思えたが丁寧に仰向けに直してチェックしたところ

呼吸・心拍動ともにあり。

脊髄損傷のことを考えると首を動かすのも怖いけれど心拍動と呼吸がなければ心臓マッサージを開始しないといけないからその体位にしないと。

意識は完全になし。瞳孔の反射もなし。(縮瞳)

いびきをかいて舌根が落ちているので気道確保。

時に四肢の痙攣とかなり危ない状態ではある。

こういう時って言うのは本当に時間が長く感じるもので、僕だけがこの受傷者を触っている時間が刻々と過ぎていく。

かなり経ってから女性が男の人の手を握ってたけどまぁほとんど意味はないけど少し心強く感じたかな。

遠くから救急車の音が聞こえて、あんなにありがたいと思ったのは初めてかもしれない。

(地方で心臓外科をしているときは救急車の音におびえる生活だったし)

救急隊にこのバイクの男性を引き継いで僕はホッとしました。

ただこの男性は意識戻らないし、痙攣もするし心配でした。

ちなみに事故の状況は清澄通りをビックスクーターが走っていたところベントレーという車(3000万円の車)が見たことのないような(目撃者が言うには)スピードで走っていて轢いてしまったと

清澄通りは70kmくらいは出している人が多い道だからたぶん100kmくらい出てたんじゃないかな。

このベントレーの運転手さん自分の車の周りをうろうろしながら携帯電話をずーっとしてて一度もこのバイクの男性を見に来なかったのが僕には信じられなかった。自分の弁護士にでも電話してたのかな・・・まずやることがあると思うんだけど・・・

今回僕はためらわずにこの事故の男性のもとにいくことができたんだけど、

実は僕が20歳のころ、海外でおんなじような状況に遭遇したことがあるんです。

4歳くらいの日本人の女の子が車にひかれて呼吸停止状態になっていました。

あのころは医学生だったけどどうすることもできず救急車が来るまで周りのヒトと一緒に呆然としていました。

そのことは僕の人生でもっとも大きな後悔のひとつだったのですが今回のことで少しだけその後悔が軽くなった気がします。

医師として人に言えない過去の出来事だったので今まで誰にも打ち明けることなく生きてきましたが初めて打ち明けました。

今回事故にあったバイクの男性の方が無事に後遺症なく復帰されることを祈っています。

この記事を書いた人

シンシア総院長 / 銀座院 院長 又吉 秀樹

日本美容外科学会専門医 慶應義塾大学医学部出身 目の下のクマ、フェイスリフト、ベイザー脂肪吸引、コンデンスリッチファット(CRF)豊胸などが専門。
お気軽にご相談ください。

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