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  • 目の若返り(クマ・たるみ等)

★370 36歳女性 クマ治療 脂肪を取りすぎると八の字(ゴルゴ線)が出るのウソ              

2022年11月22日

今回のモニター患者様は36歳の女性です。
目の下のクマ治療を希望・・・
と言うよりは僕のブログを見て眼窩脂肪が眼窩外へ脱出していることを理解していて
そのことが涙袋の消失に繋がり目元の可愛らしさが弱まっていることを気にして経結膜脱脂術をご希望になる・・・
というとても特殊なプロセスで手術をご希望になった患者さまです。

術前

術前の診察をしてみると、蒙古襞が強く顔面の皮膚が厚い部位と下まぶたの皮膚が薄い部位の境界ですでに段差が出ていて、左目の下に至っては凹んでいると言っても過言ではない状態でした。
僕ですらこの状況を診察して手術をすることに怯みましたが、

眼球を上に向けると左も右も眼窩脂肪が眼窩外へ脱出しているのが確認できる状態かつ正面視でも眼窩脂肪の脱出が認められる状態だったので(これは目を正面視してもらったり上を見てもらったりの連続を見て確認します)
本人には、”蒙古襞強いし術後凹みを強く感じるかもしれないよ”と確認の上で強い希望にて

○経結膜脱脂術+眼窩脂肪注入

を行っています。

術後8ヶ月

結果としては涙袋がくっきりとして目元の表情が可愛らしくなり御本人はとても喜んでいらっしゃいました。

すなわち術前は

術前


こんな状態だったので、一見平らあるいは凹んでいるように見えてても目袋によって涙袋が埋もれている状態だったのが・・・

術後はこの様に眼窩脂肪が眼窩外へ出なくなったので涙袋がくっきりとしたわけです。
いつも僕が書いているように目の下は”解剖学的な正しさこそが美しさを担保する”ということを地で行く様な結果となりました。
僕は正直手術を引き受けるのに躊躇したのですが、今回の患者様の方が一枚上手だったと言わざるを得ません
(^_^;)

術前

術後8ヶ月

外側まで涙袋がくっきりしているのは他のクリニックではあまり見られない現象です。(他院の再手術たくさん引き受けていますが外側の眼窩脂肪に手を付けていないことが多いです)

術前

術後8ヶ月

やはり横顔も美しくスマートに見えるようになりました。

 

 

 

ここからシンシアブログらしい解説に入ります。

術後8ヶ月

患者様の中には術後この様になったときに・・・

術後8ヶ月

この方のように蒙古襞(青線)と顔の皮膚(2.2mm)と下まぶたの皮膚(0.6mm)の境界が完全一致する場合に特に感じやすいのですが、
この境界しか目に入らなくなって、
”とりすぎで目の下がへこんだ”
”八の字が出た”
”蒙古ひだが強くなった”
”ゴルゴ線が強くなった”
などと感じることがあります。
しかしながらこの境界線自体は

エマ・ワトソンさんの子供の頃のこの段差と全くおなじものです。

皮膚が厚くて皮下脂肪がいる部位と、皮膚が薄くて皮下脂肪がいない部分の境界です。
この境界は触るとわかりますが、骨の段差ではありません。
骨の段差は自分で鏡を見ながら触るとわかりますが概ね涙袋の真裏にあります。
体表からは見えません。

赤線の段差はこの図でいうと骨の前に皮下脂肪が薄い部分と厚い部分、皮膚が薄い部分と厚い部分の境界がありますがこれのことです。

だから眼窩脂肪が眼窩外へ出ていないという解剖学的に正しい状態でこの段差が出ること自体は間違いではないのです。

ただこの段差が本人にとって気にいるかどうか・・・
ということなのです。

よって、患者さまがいうのは術前に十分な説明を受けていなかった(あるいは理解できなかったということもありえますが)場合にそう感じやすいというのはあると思いますが・・・

医師が、
脂肪を取りすぎると
”目の下がへこむ”
”八の字が出る”
”蒙古ひだが強くなる”
”ゴルゴ線が強くなる”
などと言い放つのはエマ・ワトソンの段差が美しくないと言っていることと同義で美容外科医師として2流以下です。
だいたい、この赤線を指して骨の段差とか言い出すのは解剖を知らない医師の資格すらないと言わざるを得ません。
ここが骨の段差だったら眼球飛び出しますから。。

ちなみにゴルゴ線とは

このようなものなので患者さまが言うならともあれ、医師が言うのはゴルゴ線の定義すら知らないということで見ていて恥ずかしいです。


もっと言えば今話題のこの女優さんの目の下を見ても
”八の字”とか”ゴルゴ”とか”凹み”とか言っちゃうっていうことです。

術後8ヶ月

なお今回の患者さまは結果がこうなるのはすでに理解していて、次は蒙古襞の手術(すなわち目頭切開)をしようかなぁ・・・
などとおっしゃっていました。

目元の美しさに関する治療は
解剖学的な正しさ(眼窩脂肪が眼窩外へ脱出していないこと)を目指すことがベースラインでその上で蒙古襞などの形の個性に関して変化を加えるかどうか・・・
と考えるのが正しいのです。

ちなみに・・・同じ様に目頭のかぶりが強くても

昨日ブログに挙げた患者さま

この図の青線と赤線が一致しなければ段差はあまり気になりません。

というわけで、
美容外科医師が脂肪を取りすぎると
”目の下がへこむ”
”八の字が出る”
”蒙古ひだが強くなる”
”ゴルゴ線が強くなる”
などと言い放つのはエマ・ワトソンや旬の女優さんの目の下の段差が美しくないと言っていることと同義で美容外科医師として2流以下です。
と繰り返しますが、実はこういうことを言い出す医師の中には2流どころか取り返しのつかない危険な手術を行う医師が混じっています

”この段差をなくす”

”凹まないようにする”
”目の下の下の皮膚を若返らせる”
”シワを伸ばす”
”皮膚が厚くなって透けなくなって色が良くなる”
などと言い出して
ナノリッチファットを入れてみたり、マイクロコンデンスリッチファットやピュアグラフトを入れたりするのですが、

こうなります。
目の下の段差もありません。白くなっています。シワも伸びてます。。。

美しいですか?

詳しいことはこの動画に載せていますので御覧ください。
クマの治療で最大の失敗は、
口がうまいだけ、やり方を知っているだけで本質を考えない2流以下ドクターがナノリッチファットでボコボコにする状況です。
中部地方NO1キャバ嬢が苦しんだ状況と同じです。

 

 

クマ治療で失敗したくない方は迷わずシンシアにご相談ください。
適応がないのに行うと害悪が発生しかねないナノリッチファットやマイクロコンデンスリッチファットを勧めたりすることもありません。

 

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この記事を書いた人

シンシア総院長 / 銀座院 院長 又吉 秀樹

日本美容外科学会専門医 慶應義塾大学医学部出身 目の下のクマ、フェイスリフト、ベイザー脂肪吸引、コンデンスリッチファット(CRF)豊胸などが専門。
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