他院クマ治療再発の修正手術がめちゃくちゃ多いです。

2022年10月05日

今日も某大手美容外科で”クマ治療”を受けた方が再発しているということで再手術を担当しました。

手術を始めて見ると・・・

やはり、結膜に小さな孔。
これはクマ治療二流クリニックに典型的な、
100％再発するアプローチ方法です。

この孔を見ただけで

下まぶたは見当違いの方向を剥離して脂肪をむやみに探した形跡があってグチョグチョの癒着の割には、眼窩脂肪は殆ど取れていない。
外側の脂肪は全く除去されていない。（見ることすらしていない）

ことが予想されていましたが、まんまとその通りでした。

モザイクあり。
結局こんな感じで眼窩脂肪はしっかりと残っていました。

いわゆる中央の脂肪だけはそれなりに取ってありましたが、内側の除去は甘く、外側に至っては見てもいない。
’写真の上の段が外側の脂肪”

※なおシンシアでは下斜筋の内側と外側からアプローチするので基本的に三つのパートであっても2つで取れてきます。
大体は
・下斜筋の内側から内側の眼窩脂肪と中央の眼窩脂肪の一部、
・下斜筋の外側から中央の眼窩脂肪の一部と外側の眼窩脂肪
というのが典型です。
要するに解剖に従って直視で取るべきものだけ取るのですが、
前医の様な二流クリニックでは、小さな孔から適当にひきずり出して勘で量を決めているんです。

ブログ記事

クマ治療　一流クリニックと二流クリニックの違いとは

経結膜脱脂術において一流と二流の手術の違いとは

○一流のクリニックの経結膜脱脂術

は、しっかりと結膜の切開を行い、眼窩脂肪、下斜筋、眼窩を構成する骨の辺縁や眼輪筋などを確認しながら眼窩脂肪の質を判断し、目袋の原因となる眼窩脂肪を除去する。

○二流クリニックの経結膜脱脂術

適当に結膜の真ん中あたりに小さな穴をあけ、グチュグチュに剥離しながらたまたま当たった眼窩脂肪を引きずり出して、術前に見た目袋の大きさにちょうど良いと思った量を適当に切り取って終了。

その際に少し右や左に振ることで2回ないし3回に分けて脂肪を除去することで内側や外側の脂肪が取れた気になっている。

という違いがあります。

要するに

○解剖を理解して、徹底的に解剖学的理論に即した手術

を行っているか、

○やり方だけを教わって、適当に膨らみはこれくらいだろうというカンに頼った手術（本人はセンスとか言い出す）

の違いです。

カウンセリングでは往々にして適当な手術をしているクリニックのほうが

○ちょうど状態に合わせてトル

○凹ませない

○色が黒くならない

など聴きざわりがいいのですが、手術はとにかく薄っぺらです。

ちょうどいいくらいに取れることもありますが再発は必須です。