- CRF(コンデンスリッチファット)豊胸
【他院修正】ヒアルロン酸による豊胸術で激しいシコリ。
2013年08月04日
今回のモニター患者様は37歳の女性です。
18歳の時に昔栄えていたクリニックで太ももの一部を脂肪吸引して、バストに入れるということをしたことがあるようですが、あのころの美容外科って○○なので全く大きくならずシコリになっただけでいつの間にかシコリがなくなったころには何の意味もなかった・・・
ということになってしまったようです。
その後東京都○区にあるクリニックで3回ヒアルロン酸による豊胸を行っています。(片側計200CC以上)
ヒアルロン酸豊胸に200万円くらいかかったのではないでしょうか。
確かに大きくなってはいるのですが、実際に触ってみるとバストのインプラント以上に固く(バストインプラント拘縮と同じレベル)、ゴツゴツとシコリだけでボリュームが構成されているような状態でした。
ご本人もかなり気にしていたようで、そのクリニックで溶かしてほしいと頼んだのですが、なんだかんだと理由をつけて溶かしてくれなかったとのことでした。
そのクリニックのHPを見てみると検査用のエコー(超音波)があるから何かあった時には安心ですっていいますが、
看板に偽りあり
ですね。
まぁなんだかんだ言って保証だのなんだの言って結局、医師判断でしない、やら酷いところだとカウンセラーしかみてくれないクリニックが多いのです。
ただより高いものは無いってことです。
ちょっと下の写真は他の患者様になって外れますが、
この写真の患者様も大手美容外科で○○○○脂肪吸引なるものをやっていますが、完全保障にもかかわらず結局修正はしてくれないというのでシンシアへ。
シンシアで吸引した後はラインもキレイだしボコボコも修正されているし。
脂肪吸引というのは結局おんなじ機械を使っても、どんな広告をしていても吸引するのは、担当の美容外科医師ですからその力量が反映されるんです。
少し話が外れましたので戻ると、
先ほどのヒアルロン酸の豊胸術も立っていれば目立たなくても横になるとしこりが目立つようになっています。
しかもそのしこりがさわると大小無数にあるわけです。
このシコリは何かというと、ヒアルロン酸自体が固くなっているのではなくて、
ヒアルロン酸を一部分に大量に入れすぎると異物反応が起きてその周りに固いコラーゲンの塊が出来てヒアルロン酸をパッキングしちゃうんです。だからいつまでも吸収されずに残るんですね
(´・ω・`)
例えるなら、巨大プリンの中に水風船を大小さまざま埋め込んだようなものです。
実は今回のモニター患者様はコンデンスリッチファットによる豊胸を希望していたので、こんなシコリだらけの状態ではうまくいかないということでシンシアで溶かすことになりました。
術前
出来れば同時の日は避けたいなぁということでコンデンスリッチファットの2週間前にヒアルロニダーゼの施術をしたのですが、表面にはこんな感じで小さなしこりが無数に・・・
そして奥の方には大きなシコリがってことだったのですが局所麻酔だけでやろうとしたら表面はともかく奥の方にも大きなシコリが無数にあったので、奥の方のシコリには短い針では届かずその部分は残ってしまいました。
要するに、水風船の中のモノは水風船の外にヒアルロニダーゼをまいても全く溶けないってことです。
或いは、細い針では中のヒアルロン酸は溶けて糖になったとしても水風船(コラーゲンの袋あるいは被膜とでも言いましょうか)自体は無くならないのでその中に閉じ込められ続けているのでそれを破らないといけないわけです。
この施術はまさに破るといった表現が正しく、ヒアルロン酸のシコリをつぶすとバスン・バスンという感触があるんです。
これを覚醒時にやろうとすると相当な苦痛を伴うってことで、一つだけならともかく今回はバスト全体だったので結局コンデンスリッチファット手術の時に寝てもらいながらシコリ内に麻酔と一緒にヒアルロニダーゼを注入しさらにそのヒアルロン酸のシコリを一つ一つつぶすという手順が必要となってしまいました。
ヒアルロン酸を溶かした状態です。患者様は麻酔で意識はありません。
ベッドはおよそ60度に起こしています。
もともとのバストのボリュームは非常に少なかったのがわかります。
なお局所麻酔で少しボリュームが出ています。
仰向けです。
本来のバストはフラットに近い状態ですね。
なおシコリの被膜による水風船を力いっぱいつぶしているので皮膚が赤くなっています
(*v.v)。
覚醒時にはとてもできない痛みを伴う手技です。
シコリが一つだけならヒアルロニダーゼを太い針で水風船の中に差し込んで注入しそのまま吸引してくるというのもありですが
○その場では完全には溶けず吸引できないモノが残る
○コラーゲン被膜の袋はそのまま残る
○小さい穴では吸い残しは被膜の袋から出てこれない
ことを考えれば沢山のシコリがある場合は意識を落とした中でガッチリとやらないといけない場合もあるということです。
ともあれコンデンスリッチファットを入れる準備がこれでやっと整ったということです。
残ったコラーゲン被膜を避けながらキレイに均一に入れていくという難しい手術が続きます。
この記事を書いた人

シンシア総院長 / 銀座院 院長 又吉 秀樹
日本美容外科学会専門医 慶應義塾大学医学部出身 目の下のクマ、フェイスリフト、ベイザー脂肪吸引、コンデンスリッチファット(CRF)豊胸などが専門。
お気軽にご相談ください。
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