【他院裏ハムラ修正】★293 24歳女性　経結膜脱脂術+眼窩脂肪注入

今回のモニター患者さまは24歳の女性です。

他院にて

裏ハムラ+太ももからの脂肪注入

という組み合わせの手術を行っています。

その後、違う院で涙袋ヒアルロン酸を注入しています。

来院時

涙袋にヒアルロン酸を入れすぎて透けている状態です。

いわゆる”ナメクジが入ったような”と言われる涙袋になっていました。

まずはこの状態からの脱却のためにヒアルロニダーゼを行いました。

術前

目の下がよくわからない状態になっています・・・

何が起きているのかを解説すると・・・

裏ハムラという手術は眼窩脂肪を眼窩下縁を構成する骨の前に縫い付けるという手術なのですが、要するに

1.緑色の骨の縁の裏側に完璧にしまわれていないといけない眼窩脂肪を

2.赤の矢印方向に引きずり出して骨の前に縫い付ける

今回の患者さまの場合左に関してはそれが過剰であったことと下手やらかして瘢痕を形成していました。（ハムラ術後で骨の上にわかるほどの瘢痕を形成している症例よく見かけます。）

なお前医はそれでは足りないと思ったのか脂肪注入まで行い質が悪い状態で行ったせいでシコリができています。

とにかく自分の顔を見ながら骨の縁を触るとわかるのですが、骨の縁は段差がある部分ではなくて涙袋の直下です。

これがわかっていないと美容外科医師に騙されるので注意してください。

※骨の前に脂肪が来ている時点でよろしくないのにそれを作るのがハムラ（裏ハムラ）という術式です。

術後2ヶ月

ハムラでできていた、左目の下のシコリはかなり減らすことができましたが、中央あたりの瘢痕などが残りました。

裏ハムラなんか行わず最初からシンシアに来ていれば瘢痕もできてなかったのでもっときれいな仕上がりになっていたはずです。

ハムラで一見効果があるように見えている症例はすべて、脱脂した分の効果なだけであって縫い付けに関しては悪さしかしていません。

難しいことをしているのが偉いと勘違いしている外科医にありがちな悪しき行動です。

術前

術後2ヶ月

術前

術前

正面では効果が分かりづらかった右目の下も横から見ると立体的な顔立ちになっているのがわかります。

以下ダウンタイム

術後1週間

前医の手術操作によって下まぶたの瘢痕が凄まじかったのでその剥離のために術後ダウンタイムは強めになっています。

ダメ、ゼッタイ、ハムラ！！（裏ハムラ）
(*｀Д´)ノ！！！

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