【目周りPRP・FGFはキケン】★239　52歳女性　経結膜脱脂術+脂肪注入

今回のモニター患者さまは52歳の女性です。

目の下のクマ治療と称して、目袋を残したままFGFを注入してみたり脂肪注入を行ってみたりと、前医で間違った医療を行われたせいで一見して不自然な雰囲気になってしまっている状態でした。

PRPやFGFの謳い文句は、

”自分のコラーゲンだから安全”

といった感じですが、

基本的にコントロール不能な治療であり、

ほんのりダーマペンや水光注射で皮膚質を上げるくらいなら安全なのですが、

FGFやPRPで作られるコラーゲンはボリューム源として作られた場合もともとある組織よりずっと硬いので確実に周囲から浮きます。

※ケロイドや肥厚性瘢痕（=コラーゲンです）といった硬いものが皮膚の下にあるようなもんです。

コメカミなどでは動きが殆どないのでそれでもまだマシですが（それでも年齢とともに骨や筋肉が痩せたりすると浮いてきます。）

目の周りのように、皮膚が薄く、表情によって周りの組織（頬など）が強く寄ってきたり、離れていったりする場所では硬いものがあると確実に浮いて来るので

取り返しのつかない不自然さになります。

しかもだいたい、目の下の老け・疲れ感・美しさ減弱の諸悪の根源である目袋を残したままそれに合わせた状態にしてしまうので、もっさりとした不自然な印象になるのが共通点です。

目の周りは、ヒアルロン酸その他の注入材もさることながら、

”PRP・FGF”

及び

”クリニックのレベルによっては脂肪注入”

も本当に危険な治療となります。

前置きはここまで

今回の患者さまが行った治療は

○経結膜脱脂術

○頬・アゴ下VASERアキーセル

○中顔面・ほうれい線・オトガイマリオネット脂肪注入

です。

術前

術後半年

術前

術後半年

とにかく、目周りは目袋を残したままのヒアルロン酸もベビーコラーゲンも、PRPもFGFもすべてが害悪になるから絶対ダメ！！

術前

術後半年

中顔面ヤセが改善することで全体的な凹凸感が少なくなっているのでFGFやPRPによる不自然さは減じています。

術前

目が埋もれきっているように見えます。

術後

涙袋が見えるようになることで”目が脂肪に埋もれている”といった印象が改善し締まりのある若々しい印象になっています。

術前

術後半年

他院のFGFやPRPさえなければもっともっとキレイになっていたのですが、これがまさに限界です。

ヒアルロン酸もたいてい不自然になってはいますが溶かすことでなんとか自然な状態になることも多いです。（目周りはヒアルロン酸による異物反応で異常なコラーゲン増生が起きてシコリになることがありこれも割と不可逆です。）

最後にもう一回

目周りのPRP、FGFは超絶キケン！
ダメ、ゼッタイ　　(*｀Д´)ノ！！！

以下ダウンタイム

術後1週間

右目の下まぶたが下がって三白眼になっていますが、これは

○手術による神経・筋肉の一時的なダメージ

○術後内部組織の拘縮

などによってたまに起こります。数ヶ月から半年の経過でだいたい戻ってきます。

脂肪の量が多い人などはもともとが下まぶたが上に上がりすぎていることがあり、その場合は本来の位置に収まるということになります。

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