シンシアで行なっているワキガ治療は 「ベイザー・フォーミュラシェーバー法（シェービング法）」 という名称で、ワキガの原因となる「アポクリン汗腺」をベイザー波で溶解した後にフォーミュラシェーバーシステムで削除・吸引する最新のワキガ治療法です。 ベイザー・フォーミュラシェーバー法の魅力は、なんといっても「傷痕がとても小さい」ということ。

こんなに小さな傷痕なのに剪除法と同等の効果が期待できる優れた治療法です。 小さい切開で手術ができるため、ワキガの再手術としてもとても有用といえます。

ニオイの再発について

さて、今回はニオイの再発についてお話しますね。 ワキガのニオイの再発、再手術をするかしないかの判断は難しいものです。 その理由は、

1. アポクリン汗腺は、ワキ以外の場所（乳輪およびその周囲など）にもあり、そこからのニオイはワキを手術しても消えない。
2. ワキガはしっかり治療できているのに、それでもニオイが出ることがある。（本当にあるんです！）

といったことがあげられます。 最近の学会で面白い演題がありましたので紹介します。

『腋臭症手術を行った後でも、ニオイの再発を認めることがある。 そのニオイは、 エクリン腺に由来する可能性が高く、 潜在性の原発性腋窩多汗症であると推定し、 ソフピロニウム臭化物（エクロックゲル®）を投与して有効性を検討した。』です。

要約すると ワキガの手術をしたにも関わらず出てしまうニオイの原因は多汗症によるものではないか？ ということを言っています。 ニオイの再発に対して、ソフピロニウム臭化物（エクロックゲル®）を投与したところ、ほとんどの症例でニオイが改善したそうです。 ※発表した施設では、「事前にワキガ手術を行い、しっかりとアポクリン汗腺が取れていることを確認した。」という報告をしていました。

ワキガ治療を行なった後のニオイの再発 3つの原因

シンシアでは、ワキガ治療を行なった後のニオイの再発例が本当に少ないのですが、原因として考えられるのは次の３つではないかと考えています。

1. 腋窩多汗症による臭い
2. 乳輪およびその周囲のアポクリン汗腺の臭い
3. ワキのアポクリン汗腺の取り残し

ワキガと多汗症に臭いを見分けるのは、病気が重なっていることもあるので本当に難しいのですが、

• ワキガ　「特徴的な酸っぱい臭い」「カレースパイスのような臭い」「独特で鼻にツンとくる臭い」
• 多汗症　「汗臭さ」や「雑巾のような臭い」

とよく表現されますのでご参考にされると良いかもしれません。 シンシアで「ニオイが再発した」と言われることはとても少ないですが、もしそのような方がいらっしゃったら、一度保険治療で塗り薬をご提案してみるのも良いのではないかな？と思いました。 夏でワキガが気になる季節になってきました。 カウセリングからお待ちしております！！