ワキガと耳垢は関連している
2024年07月16日
2024年
巷でよく言われる「ワキガになりやすい人は耳垢が湿っている」、これは遺伝子が関連していると言われています。そのきっかけは日本人の疫学調査がもとのようです。
解剖学者であり人類学者でもあった足立文太郎が調べた結果
・東洋人より欧州人に腋臭症が高い頻度で認められる
・腋窩のアポクリン腺と外耳道の耳垢腺が組織学的に似ている
これにより湿っている耳垢を確認することで腋臭症を予測しました。
長島次男が1934年に日本人男女 2,937 人を対象として、腋臭症と湿った耳垢の関連に関する疫学調査を行い、湿った耳垢の人は 467 人(約 16 %) で、その中で腋臭症である人は 77.3 %であったと報告しています。
更に2006年になり「ABCC11 遺伝子」がヒトの耳垢のタイプを決めるということも日本人が発見したようです。
耳垢のタイプは湿型と乾型に分けられます。
乾型:日本人の70~80%
湿型:ヨーロッパ人・アフリカ人のほとんど
ヒトは、もともと湿型の耳垢だったと考えられています。
ちなみに遺伝形質でいうと湿型が乾型に対して優性です。
耳垢ひとつでヒトがどのように大陸を移動していったかを考える人たちもいるようで、少しロマンを感じます。
梅雨が明けたような気温が連日続いております。
汗、ワキガの相談をいつでもお待ちしております。